出版社内容情報
ニューディール期から1990年代までのアメリカの住宅金融市場における自由化・証券化と公的金融の肥大化現象を,「福祉国家システム」の視点から歴史的,構造的に論じる.さらに,1980年代以降の金融市場の「システムの変容」を,豊富なデータにより丹念に分析する.
内容説明
本書は、現代アメリカにおける住宅金融システムの変貌過程を、歴史的、構造的に検討したものである。これによって本書は、住宅金融領域において、金融自由化や証券化がどのような帰結をもたらすのかを、民間金融部門と公的部門双方の再編過程に即して明らかにしようとしている。
目次
序章 住宅金融システムのアメリカ的特質と本書の視角
第1章 ニューディール的住宅金融システムの成立と発展
第2章 インフレ・高金利と証券化政策の導入
第3章 証券化政策の発展と金融変革・リスク増大
第4章 歴史的高金利・規制緩和と貯蓄金融機関危機
第5章 貯蓄金融機関処理に向けた公的金融・規制システムの転換
第6章 貯蓄金融機関の破綻処理と業界再編
第7章 1990年代に至る住宅金融システムの構造転換
終章 むすびかえて
著者等紹介
井村進哉[イムラシンヤ]
1953年石川県に生れる。1978年中央大学経済学部卒業。1985年中央大学大学院商学研究科中退。1985年小樽商科大学短期大学部講師。1986年同上助教授。1988年小樽商科大学商学部助教授。1995年同上教授。1996年中央大学経済学部教授、現在に至る
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