出版社内容情報
ユーロ導入や世界金融危機により世界経済が進化しつつ動揺する中,ドルの地位は安泰なのか.国際経済における基軸通貨の力を再検証すると同時に,ユーロや円がドル体制に与えた影響を分析し,東アジアの経済発展がドル依存からの脱却に繋がる可能性を考察する.
目次
第1部 国際経済における基軸通貨の力(基軸通貨米ドルの慣性―ドルの効用と通貨競争の可能性;ドルとの通貨代替と国際金融のトリレンマ―ドル化の進展と金融・通貨システムの関係性)
第2部 ユーロ・円の国際化によるドル体制への影響(国際通貨としてのユーロの位置づけ―ユーロはドルに挑戦できるのか?;円の国際化政策と貿易建値通貨の選択―日本の産業別・商品別輸出の建値通貨シェアの推定;安全通貨としての円とドル―ファンダメンタルズから不確実性へ)
第3部 東アジアの経済発展とドル依存からの脱却(貿易建値通貨としての人民元の国際化―東アジア諸国の通貨体制に与える影響;東アジアにおける経済統合の進展と基軸通貨ドル―「アジア域内金融システム」の可能性;アジア地域通貨協力への展望―アジア通貨危機の教訓と各国通貨制度の課題)
基軸通貨ドルへの挑戦
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