出版社内容情報
理論経済学,社会的選択理論の第一人者である著者が,その成果の大要を対話形式で説く.ポール・サミュエルソンや小宮隆太郎などの国際的な著名人との対談から,厚生経済学の理論的な命題の意味と意義を,具体的な政策課題の論脈で例示する.
第I部 福祉と権利
第1章 社会的選択の観点からみた《公》《私》問題
第2章 《新》《旧》の厚生経済学と社会的選択の理論――ポール・サミュエルソン教授との対話
第3章 効率性・衡平性・正義を巡って――宇佐美誠教授との対話
第II部 競争と規制
第4章 競争メカニズムを見る福祉経済学の視点
第5章 通念破壊の異端の経済思想――篠原三代平教授との対話
第6章 独禁法と競争政策:八幡、富士両製鉄所の合併事件を中心にして――小宮隆太郎教授との対話
第III部 制度の設計と選択
第7章 経済制度の設計と選択を越えて――競争のフラクタル構造
第8章 規範的経済学と社会のインターフェイス――ウォルター・ボッサール,マーク・フローベイ両教授との対話
第9章 血の通った厚生経済学を求めて
補論1 福祉改善の厚生経済学の実践者:都留重人教授
補論2 分権的な資源配分機構論から比較経済制度論:青木昌彦教授
鈴村 興太郎[スズムラ コウタロウ]
著・文・その他
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