出版社内容情報
「限界を超えた」状況にある現代資本主義とは一線を画した新しい経済社会の構築を、経済史分析の中から指摘する。
資本主義が「限界を超えた」状況に対して,経済政策史の立場からはどのような発言ができるのか.過去の日本の緊縮政策から,経済政策がどのように歴史的課題に応えてきたかを評価し,新しい経済社会が備えるべき特性を,経済史分析の中から指摘する.
第I部 経済史と経済政策史
第1章 経済とは何か――経済空間の分節化
第2章 経済史の段階区分――経済の歴史時間
第3章 資本主義の段階区分――三位相からの接近
第4章 経済政策史の方法
第II部 経済政策史のケース・スタディ――緊縮財政の系譜
第5章 松方財政――自立的国民国家の基盤整備
第6章 井上財政――日本経済再生のハード・トレイニング
第7章 ドッジ・ライン――資本主義システムへの復帰
第8章 現代の緊縮政策――経済成長主義からの脱却の可能性
【著者紹介】
三和良一:青山学院大学名誉教授/南開大学・海南大学客員教授
目次
第1部 経済史と経済政策史(経済とは何か―経済空間の分節化;経済史の段階区分―経済の歴史時間;資本主義の段階区分―三位相からの接近;経済政策史の方法)
第2部 経済政策史のケース・スタディ―緊縮財政の系譜(松方財政―自立的国民国家の基盤整備;井上財政―日本経済再生のハード・トレイニング;ドッジ・ライン―資本主義システムへの復帰;現代の緊縮政策―経済成長主義からの脱却の可能性)
著者等紹介
三和良一[ミワリョウイチ]
1935年東京に生まれる。1963年東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在、南開大学・海南大学客員教授、青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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