内容説明
所得格差を拡大させる「市場の力」とはどのようなメカニズムなのか。豊富な実証データから労働市場の格差に影響を与える「力」の構造を明らかにし、日本経済が直面する重要課題に正面から取り組む本格的研究書。
目次
第1章 何が問題か―所得格差の拡大とその要因
第2章 技術進歩と職種別労働需要
第3章 技術進歩と学歴別労働需要
第4章 グローバル化と貿易―事実と予備的考察
第5章 グローバル化と労働市場―理論的考察
第6章 貿易が雇用に与える影響―産業連関モデルによる分析
第7章 貿易が賃金に与える影響―ファクター・コンテントによる分析
第8章 防衛的技術進歩―グローバル化が技術進歩に与える影響
第9章 課題と展望―「市場の力」の現れ方などをめぐって
著者等紹介
櫻井宏二郎[サクライコウジロウ]
1956年仙台市生まれ。1980年一橋大学経済学部卒業。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行後、米国エール大学大学院経済学修士課程(国際開発経済)留学、調査部調査役、日本経済研究センター主任研究員(出向)、設備投資研究所主任研究員などを経て、2007年専修大学経済学部教授。2008年経済学博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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