出版社内容情報
実験経済学の方法論的基礎と、実験経済学者が考える方法論の中身を詳細に記述する、 実験経済学を学ぶためのテキスト。
内容説明
実験経済学が明らかにする多様な人間行動の真実。経済学を一新する行動ゲーム理論の全貌。
目次
第1章 実験経済学とは何か
第2章 実験経済学の原理と方法(価値誘発理論;選好統制の諸手法;その他の実験統制手法)
第3章 ゲーム理論実験(ゲーム理論の基礎概念;支配戦略;支配された戦略の逐次消去;純戦略ナッシュ均衡;混合戦略;サブゲーム完全均衡;ベイジアン・ナッシュ均衡;完全ベイジアン均衡;実験研究から見たゲーム理論の問題点)
第4章 行動ゲーム理論(利他的選好の理論;限定合理性の理論;合理性の階層モデル;非期待効用理論)
第5章 実験経済学の課題と将来(実験経済学の課題;実験経済学の将来)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kusano
2
第 4 章「行動ゲーム理論」については同著者でもう 1 冊出てるのでそこ抜きでひとまず読了.実験経済学について日本語で読めるテキストとしては非常に貴重で,多くの実験研究が紹介されている.ちょくちょく誤植や間違い (非排除性の説明が非競合性になっている等) はあるが,本論には関係ないのでまあしょうがないものとして受け流すしかない.とはいえ,一応専門書なのでゲーム理論の基礎的な話は書かなくてもよかったのではないかという感じがのこる.2014/02/11
メルセ・ひすい
0
9-52 赤54 経済行動の動機がなんなのかを実験で検証する。終盤に被験者の行動を「利他的」「限定合理的」に実験統制することによって、これまでは予測しえなかった現象がうまく説明できるような例が解説されている。実験経済学の方法論的基礎を明らかにし、実験経済学者の思考の道具箱を詳細に記述。行動ゲーム理論の全貌を明らかにし、実験経済学の今後の課題と将来について述べる、本邦初の本格的テキスト。2008/02/13