出版社内容情報
効率的かつ柔軟な市場システムを活用し,産業構造の転換を成功させることによって復活を遂げた1990年代のアメリカ経済のあり様に焦点をあて,市場メカニズムのダイナミズムとその展開に必要な基盤としての「社会的枠組」との関係を検証し,複雑な構造的特質を抉出する.
目次
序章 アメリカ型経済社会を分析するための視角設定の試み
第1章 労働政策と株主の富の最大化―証券市場の効果と株主の集中
第2章 アメリカの金融再編と金融秩序
第3章 アメリカのIT産業―経済再生、「ニューエコノミー」への貢献
第4章 環境政策のアメリカ的あり方―環境税の審議過程
第5章 市場指向型農政とアメリカ農業
第6章 アメリカ経済のマクロ構造と国際経済関係
第7章 1997‐98年国際金融危機とアメリカの対応
第8章 アメリカの対中通商政策
著者等紹介
渋谷博史[シブヤヒロシ]
東京大学社会科学研究所
井村進哉[イムラシンヤ]
中央大学経済学部
花崎正晴[ハナザキマサハル]
一橋大学経済研究所経済制度研究センター
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