御一新とジェンダー―荻生徂徠から教育勅語まで

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  • サイズ A5判/ページ数 374,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130362238
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C3031

出版社内容情報

朝日新聞「著者に会いたい」(4/24)に登場。
「江戸の女」の権力に着目。
第27回サントリー学芸賞受賞。

目次

第1編 「埒もなき大名の妻」から「御一新」へ(荻生徂徠の「奥」批判;「奥」への猜疑;藩政改革とあらたな「大名の妻」;松平定信の大奥改革;大奥の氾濫;瓦解;女の再教育)
第2編 「文明」の国へ(「御一新」;「文明」の課題;制度を立てる)

著者等紹介

関口すみ子[セキグチスミコ]
1997年東京大学文学部行動文化学科社会学専修課程卒業。2004年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。2005年4月より法政大学法学部政治学科助教授。専攻、政治学(アジア政治思想史)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マカロニ マカロン

15
個人の感想です:A-。「江戸時代、女性の力は弱かった」という思い込みがあるが、徳川慶喜は「(大奥の)老女は実に恐るべき者にて実際老中以上の権力あり」と幕府内の大奥の権勢ぶりを指摘している。本書ではむしろ御一新後明治政府が憲法等で「女権」を排除するよう法制化していったと見ている。文明開化で知った西欧諸国の「婦人ヲ尊敬スル風俗」を「アベコベ」の「嬶天下」と恐れ、「良妻賢母」を旨とする教育勅語などで男子が「国体ノ本体」、婦人は「内事及親族生活」に尽し、「夫婦相和シ」て妻の夫への服従を教育を使って広めていった 2023/06/09

姫宮紅真

2
めちゃくちゃ面白かった。江戸時代に始まる、女の権力をいかに排除していくかという儒者や権力者の戦い。女は明治に至って良妻賢母という概念の中に押し込められ、男を支えるためにのみ存在意義を与えられるまでの過程が描かれている。2016/01/25

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