出版社内容情報
躍動する隣国の等身大の実像に迫るシリーズ全5巻、刊行開始!経済超大国の実像に迫り、そのゆくえを展望する。
世界第二位の経済規模を誇り,経済超大国に向かって急速に台頭する中国.経済成長は持続するのか.国内にどのような軋みを抱え,海外にいかなるインパクトを及ぼしているのか.不確実性とダイナミズムに満ちた中国経済の実像に迫り,そのゆくえを展望する.
序 章 経済超大国への道
第一節 そもそも中国は超大国になるのだろうか/第二節 「中国経済崩壊論」に根拠はあるのか/第三節 成長速度はどの程度鈍化するのか/第四節 生産年齢人口の増減よりも重要な労働移動/第五節 これからの経済成長率を予測する/第六節 本書の構成
第一章 投資過剰経済の不確実性とダイナミズム
はじめに/第一節 「過剰資本蓄積」の下での高成長/第二節 脆弱な財政・金融システムと「自生的秩序」――「影の銀行」と「融資プラットフォーム」/第三節 グローバル不均衡の拡大と人民元問題/おわりに
第二章 貿易・投資大国化のインパクト
はじめに/第一節 アジアの巨鳥から世界の巨鳥へ/第二節 中国と競争しているのはどこか/第三節 中国がもたらす発展途上国のモノカルチャー化/第四節 日本に対するインパクト/第五節 投資大国の実像/おわりに
第三章 技術大国化のインパクト
はじめに/第一節 科学技術政策と技術開発の進展/第二節 独自技術の罠/第三節 キャッチダウン型技術発展の意義/第四節 テクノナショナリズムの衝突/おわりに
第四章 土地制度改革と都市化政策の展開
はじめに/第一節 市場経済化の中の土地制度改革/第二節 農地の市場流動化と農村余剰労働力/第三節 農村における都市化の進展と土地制度改革/おわりに
終 章 経済の曲がり角とその先
第一節 中国経済の曲がり角/第二節 成長率の低下/第三節 不動産バブルの崩壊と都市化/第四節 金融改革の新たな展開/第五節 新たな国際金融秩序への模索
注/参考文献/あとがき
【著者紹介】
丸川 知雄
丸川知雄:東京大学社会科学研究所教授
内容説明
中国経済の光と影。中国の経済成長は今後も持続するのか。超大国に向かって歩むなかで、中国の経済は国内にどのような軋みを抱え、海外にいかなるインパクトを及ぼしているのか。中国経済に特有の不確実性とダイナミズムに注目して分析する。
目次
序章 経済超大国への道
第1章 投資過剰経済の不確実性とダイナミズム
第2章 貿易・投資大国化のインパクト
第3章 技術大国化のインパクト
第4章 土地制度改革と都市化政策の展開
終章 経済の曲がり角とその先
著者等紹介
丸川知雄[マルカワトモオ]
1964年東京に生まれる。1987年東京大学経済学部卒業。アジア経済研究所研究員などを経て、東京大学社会科学研究所教授
梶谷懐[カジタニカイ]
1970年大阪に生まれる。2001年神戸大学大学院経済学研究科博士課程修了。神戸学院大学経済学部助教授などを経て、神戸大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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