出版社内容情報
第三世界の人々は,植民地支配が色濃く影響を残す「国民国家」のなかで,エスニック問題,教育や言語,貧困や居住の問題に直面している.「国境を越えた」リージョナル,グローバルな場で,人々がその願いを達成しようと織りなす,行為と関係に接近する.
目次
序 第三世界の社会変動と国際的条件
1 植民地支配と国民国家
2 「国民国家」の矛盾とマイノリティの挑戦―三カ国におけるクルド運動の比較から
3 内戦の越境、レイシズムの拡散―ルワンダ・コンゴの紛争とツチ
4 「先住民」と移民政策―マレーシアのエスニック関係を例に
5 タイにおけるナショナリズム言説と華人―華人排外主義の維持と変容をめぐる考察
6 ラテンアメリカにおける国家と都市住民―交差するコミュニティ運動の組織化
7 国際移動と地域開発―ソニンケ移民に関する移動の主体性についての考察
8 移民政策と国際社会―南アフリカにおける移民政策を事例として
著者等紹介
加納弘勝[カノウヒロマサ]
津田塾大学学芸学部教授
小倉充夫[オグラミツオ]
津田塾大学学芸学部教授
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