目次
第1章 罪と罰の考え方はどう変わる?
第2章 刑罰制度は何のためにあるのですか
第3章 犯罪とはどのようなものですか
第4章 被告人の認識はどう影響しますか
第5章 裁判員が扱う犯罪の種類
第6章 犯罪にあてはまっても許される場合
第7章 一緒に犯罪に加わった者はどうしますか
第8章 犯罪の成否は、具体的にどうやって判断するのですか
第9章 刑の重さはどのように決定するのですか
著者等紹介
前田雅英[マエダマサヒデ]
1949年東京生まれ。1972年東京大学法学部卒業。現在、首都大学東京法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tooka
1
内容以外の感想。一般人の判断が裁判を変えるという割に、文章そのものはくだけているんだけど使う言葉が一般教養としての法学クラス。多くの人に読んでもらいたい本ではないのかな。こういった漢字の羅列そのものが受け付けないか、そもそも読んでもらえないと思う。裁判員裁判に否定的な論調が多い中に出すのならもう一声欲しかった。もっと一般向けの裁判員肯定本はないものか。2009/09/05
takizawa
1
裁判員裁判に肯定的な立場から、裁判員にとって必要な刑事法のエッセンスを解説。さすがに理論としてもよく出来ており、法学部生必読書の水準。東大出版会だから図(チャート)も豊富だし(笑)。裁判員制度の国民にとってのメリットは、国民の裁判への理解が深まること、国民の司法参加が積極的になること、法の内容を国民に近付けることにある。加えて、前田先生は、どんな行為が犯罪に当たるかは時代によっても国によっても異なると仰る。だからこそ、現代を生きる日本人の感覚を裁判に反映させる必要があるのだ、と。2009/08/11