出版社内容情報
大国中国が抱えている問題を、日本の第一線の中国研究者が11のキーワード(テーマ)から分析、近未来の姿を考察する入門書。
いまや,世界でもっとも影響のある国家・中国.この大国はどこへいくのか? 本書は,この大国化した中国が抱えている問題を11のキーワード(テーマ)から分析するものである.日本の第一線の中国研究者がそれぞれの問題に迫り,近未来の姿を考察する画期的なテキストブック.
はじめに 本書の狙いと構成(園田茂人)
第I部 統治と安定のメカニズムを透視する
第1章 中国共産党――危機の深刻化か、基盤の再鋳造か?(菱田雅晴)
第2章 社会的安定――「中国的特徴を持つ」格差社会の誕生?(園田茂人)
第3章 農民工――定住、それとも帰郷?(厳善平)
第4章 土地と戸籍――社会秩序の安定剤か?(阿古智子)
第II部 大国化のインパクトを占う
第5章 人民解放軍――退役軍人をめぐるジレンマ(弓野正宏)
第6章 日中関係――脆弱な基本構造のゆくえ(天児 慧)
第7章 海洋主権――多面体・中国が生み出す不協和音(青山瑠妙)
第8章 対外援助――「内政不干渉」のレトリックを解読する(徐顕芬)
第III部 中国台頭の歴史的意味を考える
第9章 経済全球化――中国が世界を変える?(加藤弘之)
第10章 中国モデル――理念の普遍性と手段の有効性をどう見るか?(唐亮)
第11章 歴史観――揺れ動く自画像のゆくえ(劉傑)
おわりに 台頭中国をどう捉えるか(毛里和子)
【著者紹介】
毛里和子:早稲田大学名誉教授
内容説明
中国共産党、格差社会、農民工、土地と戸籍、人民解放軍、日中関係、グローバリゼーション、海洋主権、対外援助、歴史観…。第一線の中国研究者が、最新のデータや知見から、現在、そして近未来の中国を考察する。中国研究の最前線。
目次
第1部 統治と安定のメカニズムを透視する(中国共産党;社会的安定;農民工;土地と戸籍)
第2部 大国化のインパクトを占う(人民解放軍;日中関係;海洋主権;対外援助)
第3部 中国台頭の歴史的意味を考える(経済全球化;中国モデル;歴史観)
著者等紹介
毛里和子[モウリカズコ]
東京都立大学人文科学研究科修士課程修了。日本国際問題研究所研究員、早稲田大学教授などをへて、現在早稲田大学名誉教授。2011年文化功労者
園田茂人[ソノダシゲト]
1961年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。中央大学教授、早稲田大学教授などを経て、2009年から東京大学大学院情報学環・東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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敬介
メルセ・ひすい
日暮里の首領様