「持たざる国」の資源論―持続可能な国土をめぐるもう一つの知

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  • サイズ B6判/ページ数 268,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130331012
  • NDC分類 334.7
  • Cコード C1031

内容説明

資源というコトバ=概念の誕生から、「持たざる国」の強迫観念が後押しした海外侵出へ…。その反省から構想され、環境保護を先取りし、しかし、その後の高度成長が押しつぶした「もう一つの知」=「日本資源論」とは?戦後初期に“サステイナブルな日本”を構想していた知のパイオニアたちの軌跡。

目次

序章 資源問題とは何か
第1章 資源と富源―その始まりと日本近代
第2章 国家的課題としての資源―戦前の動員と戦後の民主化
第3章 資源調査会という実験―中進国日本の試み
第4章 「持たざる国」の資源放棄―国際社会と経済自立への道
第5章 資源論の離陸―高度経済成長と地理学者らの挑戦
終章 可能性としての資源

著者等紹介

佐藤仁[サトウジン]
1968年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。ハーバード大学ケネディー行政学大学院修士課程修了。学術博士。東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻助手、同研究科国際協力学専攻准教授などを経て、2009年4月より東京大学東洋文化研究所准教授。JICA専門家(タイ天然資源環境省)としての実務経験のほか、カセサート大学、イエール大学、プリンストン大学などで在外研究歴をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこ焼き

6
資源は人間がそれを活用するの知恵をしぼるコストを払わないと、活用できない。つまり潜在的に資源となりうる自然物はそこら中に転がっている。”活用”してはじめて資源は資源となる。必要に迫られないと人間はコストやエネルギーを使って資源の有効活用をやろうと思わない。日本は資源に乏しい、という発想は、西洋の枠組みで社会をつくると西洋の資源ベースで考えられているので資源が乏しい、とも言えるのである。安定的に安く活用できて、初めて”資源”と言える。人の知恵/労力・資源が合わさって初めて資源となる。2022/01/31

Mealla0v0

5
本書は、資源という言葉が使われ始めた時代、当初の意味などの語用論の検討から始まり、戦前に陸軍が唱導した資源論に対し、戦後の批判的な資源論に重きを置いた議論が展開されていく。たしかに日本は個別的な資源の量をみれば「持たざる国」であるが、その種類の豊富さ、なによりもそれを有機的に結びつける人間の働きかけの素晴らしさは讃えられるべきものである、とする。この手の議論にありがちな楽観論に軟着陸といった印象で、こうした「有機的結びつき」を強調する論調こそが批判の対象であるべきように思えた。2021/09/01

Moloko

3
資源と聞くと石油・鉄鉱石・木材などの土地から取ってきた固定化されたものをイメージして、日本も「資源が少ない国だから輸入した原料を技術で加工して」云々と、経済競争・低コスト化のために開発が進む地域(都心部)とそうでない地域に別れても仕方ないと考えてきたが、この本はそもそも日本あるいは日本の地方にはそこに住む人達や地域外の人々まで豊かにする資源がないという先入観に囚われた『「持たざる国」の資源論』に日本社会の構想が縛られ続けたことを明らかにするため、オルタナティブの資源論の歴史が日本でも育まれていたことを示す2017/05/23

メルセ・ひすい

3
15-54 着目 着想!サスティナビリティ! 今一の分かり易さと集約・集中が… 資源調達網としての「共栄圏」構想が潰え、植民地も失った戦争直後の日本。極度に限定された条件のもとで、スケールの大きい資源論が花咲こうとしていた…。今は忘れられた思想の系譜に再照明をあてる。2011/08/21

koji

1
「日本は資源が乏しいので加工貿易で生計を立てていかなくてはならない。よってこの円高で日本は壊滅的な打撃を受ける」巷間普通に言われる言葉です。ここで言う「資源」は正しい使い方でしょうか。著者は、ここに疑問をもち、長年タイでフィールドワークをして培ったスキルを駆使し、明治に遡って文献を渉猟し、戦後の生き証人のインタビューを交えて、資源が単なる天然資源ではなく「働きかけの対象となる可能性の束」であることを証明していきます。常識と思われていた言葉に別の光を照らし、日本の在り方を問い直す、刺激的な知の学問書です。2011/09/24

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