出版社内容情報
20世紀半ばから現在にいたる日印両国関係の歩みを、政治・経済関係を中心に概観した入門書。強いパートナーシップの構築への動きをみせる日本とインドはこれまでいかなる関係性を築いてきたのか.戦後から,インドの経済自由化を経て,冷戦終結後の世界が大きく動いているなかで,両国が模索してきた道程をわかりやすく論じる.今後の世界の趨勢を把握するために必要な日印関係の入門書.
序 論 現代アジアにおける日印関係(堀本武功)
第I部 日印関係の70年
1 1990年代を転換期とする政治関係(堀本武功)
2 日印経済関係の軌跡(石上悦朗)
第II部 模索の1990年代
3 インド経済のダイナミズムと日印関係(マドゥチャンダ・ゴーシュ,訳/笠井亮平)
4 インド外交における日本の周縁化(伊藤 融)
第III部 転換の2000年代
5 日印と同盟・提携関係を結ぶアメリカ(サトゥ・リマイエ,訳/溜和敏)
6 台頭する中国と日印関係(三船恵美)
7 戦略的パートナーシップの形成と拡大(伊豆山真理)
8 インド進出日系企業からみた日印経済関係(佐藤隆広)
第IV部 飛躍の2010年代
9 インド経済の台頭と日印関係の新局面(小島 眞)
10 核問題をめぐる対立から協力への転回(溜 和敏)
11 インド太平洋時代における日印関係(プルネンドラ・ジェイン,訳/笠井亮平)
第V部 今後の展望
12 日印関係の展望とアジアにおける役割(ラジェスワリ・ピライ・ラジャゴパラン,訳/溜和敏)
13 権力移行期の世界と日印関係の創造的可能性(竹中千春)
文献案内<br>(溜和敏,ニディ・プラサード)
Introduction to Contemporary Japan-India Relations
Takenori HORIMOTO, Editor
堀本 武功[ホリモト タケノリ]
堀本 武功
堀本武功:岐阜女子大学客員教授
内容説明
太平洋・アジアの広域を舞台とした、日本とインドの未来像に向けて。アメリカ、中国、そして世界の構造変動に対応し、外交、貿易、核問題をめぐる政治・経済関係を通史的に描く、日本とインドの七〇年史。
目次
現代アジアにおける日印関係
第1部 日印関係の七〇年(一九九〇年代を転換期とする政治関係;日印経済関係の軌跡)
第2部 模索の一九九〇年代(インド経済のダイナミズムと日印関係;インド外交における日本の周縁化)
第3部 転換の二〇〇〇年代(日印と同盟・提携関係を結ぶアメリカ;台頭する中国と日印関係;戦略的パートナーシップの形成と拡大;インド進出日系企業からみた日印経済関係)
第4部 飛躍の二〇一〇年代(インド経済の台頭と日印関係の新局面;核問題をめぐる対立から協力への転回;インド太平洋時代における日印関係)
第5部 今後の展望(日印関係の展望とアジアにおける役割;権力移行期の世界と日印関係の創造的可能性)
著者等紹介
堀本武功[ホリモトタケノリ]
国際政治学者、国立国会図書館調査局長、尚美学園大学教授、京都大学大学院特任教授などの後、岐阜女子大学客員教授、日印協会現代インド研究センター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。