“持ち場”の希望学―釜石と震災、もう一つの記憶

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“持ち場”の希望学―釜石と震災、もう一つの記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 405,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130330725
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C1030

出版社内容情報

東大社研の希望学プロジェクト、待望の第3弾! 東日本大震災後の釜石をあらためて当事者の言葉や記憶から紡ぎだす。

震災のなか,公の仕事をまっとうした人々は,それぞれの〈持ち場〉で,何を考え,いかに行動したのか――.オーラル・ヒストリー(口述史)を通じた「言葉」で紡ぐ,これまで語られてこなかった震災の記憶.東大社研の希望学プロジェクト,待望の第3弾!

序 釜石の希望学――震災前,そして震災後(玄田有史)

? 記憶を記録する
第1章 釜石における震災の記憶(中村尚史)

? 希望学の視点
第2章 褒められない人たち(中村圭介)
第3章 「持ち場」と家族(竹村祥子)
第4章 釜石のある消防関係者の記憶(佐藤慶一)
第5章 調査船の避難行動を担う――県職員(船員と一般職員)の場合(加瀬和俊)
第6章 市職員へのサポート――復興過程における「補完性の原理」(塩沢健一)
第7章 そのとき,政治は(宇野重規)
第8章 発災から避難所閉鎖までの5か月間の市民と市職員の奮闘(吉野英岐)
第9章 「住まいの見通し」はなぜ語りづらいのか(西野淑美)
第10章 「住まいの選択」をめぐる困難さ(石倉義博)
第11章 点と点,そして点――地域住民の希望(佐藤由紀)
第12章 「ねおす」から「さんつな」へ(大堀 研)

? 当事者の視点
第13章 東日本大震災と釜石市――1年間のあゆみ(佐々木 守)
第14章 鉄の絆の復興支援――北九州市の活動(東 義浩)
第15章 釜石と共に生きる製鉄所として,地域支援と事業の復旧に取り組む――(新日本製鐵(現新日鐵住金)釜石製鉄所,(編集・解題)中村尚史)

東日本大震災関係年表
あとがき(中村尚史・玄田有史)
(資料)「震災の記憶」インタビューへのご協力のお願い
索引
編者・執筆者紹介

【著者紹介】
東大社研
東大社研:東京大学社会科学研究所

内容説明

震災のなか、人々はそれぞれの“持ち場”で何を考え、いかに行動したのか―。オーラル・ヒストリー(口述史)を通じた「言葉」で紡ぐ「震災の記憶」。

目次

釜石の希望学―震災前、そして震災後
1 記憶を記録する(釜石における震災の記憶)
2 希望学の視点(褒められない人たち;「持ち場」と家族;釜石のある消防関係者の記憶;調査船の避難行動を担う―県職員(船員と一般職員)の場合
市職員へのサポート―復興過程における「補完性の原理」
そのとき、政治は
発災から避難所閉鎖までの5か月間の市民と市職員の奮闘
「住まいの見通し」はなぜ語りづらいのか
「住まいの選択」をめぐる困難さ
点と点、そして点―地域住民の希望
「ねおす」から「さんつな」へ)
3 当事者の視点(東日本大震災と釜石市―1年間のあゆみ;鉄の絆の復興支援―北九州市の活動;釜石と共に生きる製鉄所として、地域支援と事業の復旧に取り組む―新日本製鐵(現新日鐵住金)釜石製鉄所)

著者等紹介

中村尚史[ナカムラナオフミ]
東京大学社会科学研究所教授/日本経営史、地域経済史

玄田有史[ゲンダユウジ]
東京大学社会科学研究所教授/労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

26
希望の社会科学発足は’05年4月(2頁)。過去に挫折の経験をした人ほど、未来に希望を持つ傾向があった(3頁)。意外である。情熱、何か、実現、行動の柱(10頁)。震災による困難や試練、挫折に直面しながら、乗り越えようとしている人たちの言葉を後世のために記録すること(24頁)。遺体の腐敗は、遺族の気持ちの整理を待ってくれない。遺体処置は、大規模災害時における最も深刻な問題の一つ(86頁)。キーワードは、持ち場、信頼、公平、希望(108頁)。2015/05/30

よし

3
東日本大震災の際、釜石市の人たちがどのような行動をとったのか聞き取りした結果をまとめたもの。玄田先生や中村先生など東大社研を中心にグループで取り組んでいるので、様々な視点から当時の様子が描かれていて興味深い。また、釜石市職員の話も多く貴重な防災資料の一つになると思いました。「持ち場」や「希望」がテーマの本ですが、伝わってきたのは釜石市の人たちの「志」でした。2015/02/06

takao

2
ふむ2023/01/13

ゆうゆう

2
この本を読んでいる最中に熊本の地震が起きた。神戸、東北、新潟だの大きな震災が起きる度、自分の家族よりも地域の為に、住民の為に、尽くす人達やお役所の人達がいた。今回もきっとそうなんだろうと読んだ。時にはやり場のない怒りをぶつけられたり、もっとできたかもしれないと自分を責めたりするかもしれないが、極限の状態では一定の非難があるものと思いきりもありだ。きっと。一番基礎的な行政機関は、時には砕けた物言いできる関係があると、非常時でもセンスあるユーモアで返せたりするのだろうか。貴重な記録だ。2016/04/21

ぱぱみんと

1
震災での釜石市の関係者へのフィールドワークをまとめた労作です。そこに住む人たちの声を丁寧に聞き取ることから見えてくるものがある。復興とは何かということを考え直す材料がたくさんありました。この書には、防災対策について考えていくうえでヒントになることが多くあり、大いに参考にしたい内容でした。東大の玄田教授が立ちあげた「希望学」(希望に関する社会学)。「希望」というものがもつ積極的な意味を、この書から学びました。レベッカ・ソルニットの著作も読んでみたいと思いました。2023/10/15

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