出版社内容情報
立法を集合行為のジレンマに対処する権力行為と捉え、民主主義的な権力行使の実現と議会の制度設計の相関関係を体系的に解説。
国会は何のためにあるのか.立法とはいかなる行為なのか.立法を集合行為のジレンマに対処する権力行為と捉えることにより,いかに民主主義的な権力行使が立法を通じて実現されるのかを検討し,日本の立法と権力分立に対する新たな視点を提示する.【シリーズ全11巻/第3回配本】
序章 立法と民主主義
1 首相指名選挙は必要か?/2 憲法は必要か?/3 政治は必要か?/4 本書の構成
第1章 国会の制度と機能
1 日本の議院内閣制/2 国会における立法手続き/3 議会の機能類型論
第2章 代議制民主主義と議会制度
1 権力の融合と分散/2 権力融合と多数派支配/3 権力分立と比例的影響
第3章 立法の空間理論と議会制度
1 多数決の空間理論/2 多数決の制度選択
第4章 権力融合型の議会制度と立法
1 議事運営/2 立法時間/3 議題設定/4 信任投票
第5章 権力分散型の議会制度と立法
1 二院制/2 大統領制/3 委員会制/4 連立政権
第6章 日本の選挙制度と権力分立
1 選挙制度と政党制/2 小選挙区制と二大政党化/3 重複立候補と現職優位
第7章 日本の議会制度と権力分立
1 議事運営の比較制度論/2 時間的制約の制度選択/3 肯定的議事運営権/4 否定的議事運営権
終章 日本の議院内閣制と権力分立
1 内閣と権力分立/2 参議院と権力分立/3 連立政権と権力分立/4 日本における立法と権力分立
参考文献
あとがき
索引
【著者紹介】
増山 幹高
増山幹高:政策研究大学院大学教授
内容説明
国会は何のためにあるのか?立法とはいかなる行為か。議会において与野党はどれほどの影響力を行使するのか。権力のあり方を規定する政治制度の役割に注目して立法の原理を明らかにし、日本の国会と立法過程に対する新たな視点を提示する。
目次
序章 立法と民主主義
第1章 国会の制度と機能
第2章 代議制民主主義と議会制度
第3章 立法の空間理論と議会制度
第4章 権力融合型の議会制度と立法
第5章 権力分散型の議会制度と立法
第6章 日本の選挙制度と権力分立
第7章 日本の議会制度と権力分立
終章 日本の議院内閣制と権力分立
著者等紹介
増山幹高[マスヤマミキタカ]
1964年京都府に生まれる。1989年慶應義塾大学法学部卒業。2001年ミシガン大学Ph.D.(政治学)。2004年成蹊大学法学部教授。2005年慶應義塾大学法学部教授。現在、政策研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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