出版社内容情報
社会のなかのさまざまな危機について,法学,政治学,経済学,社会学の研究成果に基づく考察を通じて,人びとが危機とその対応に対する不安に向き合うための新たな視座の提供を目指す.本巻では,危機対応のしくみを創ることに関わりのある,法律,制度,価値,行動にまつわる危機について考える.
内容説明
よくわからないものに対して、わからないなりにどう対応するか。
目次
第1部 危機と法律(憲法と危機―非常事態条項をめぐって(事実・言説)
契約上の危機と事情変更の法理―債権法改正審議の帰趨とその諸文脈(事前・事後) ほか)
第2部 危機と制度(制度によるブリコラージュ―規範と組織の再創造に向けて(個別・集団)
近世国家の危機対応―適応と管理、自然と制度(個別・集団) ほか)
第3部 危機と価値(日本の「水素社会」言説―高リスクエネルギー政策と不安の利用(事実・言説)
陰鬱な危機対応―現在と未来のトレードオフ(事前・事後) ほか)
第4部 危機と行動(女性のアドボカシー活動と提言―仙台防災枠組をめぐる国際連携(事前・事後)
夫婦の危機が始まるとき―パネルデータからみた結婚満足度(個別・集団) ほか)
著者等紹介
玄田有史[ゲンダユウジ]
東京大学社会科学研究所教授。専門は労働経済学
飯田高[イイダタカシ]
東京大学社会科学研究所教授。専門は法社会学、法と経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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