出版社内容情報
なくならない法令違反.自治体を動かし規制を機能させるにはどうすべきか.成功している自治体はどこが違うのか.屋外広告物政策における失敗・成功例を多面的に分析し,政策提言までおこなう.好評テキスト『政策リサーチ入門――仮説検証による問題解決の技法』(2011年)の実践編.
内容説明
成功している自治体はどこが違うのか。なくならない法令違反。自治体を動かし規制を機能させるにはどうすべきか。屋外広告物政策の実施における失敗・成功例を多面的に分析、政策提言まで行う。『政策リサーチ入門』の実践編。
目次
序論 本書の問いと構成
第1部 なぜ政策は失敗するのか―政策実施組織の構造の理論分析(政策実施研究の論点と屋外広告物政策の概要;政策実施を妨げる職員行動と組織構造;平均的自治体の屋外広告物事務)
第2部 なぜ違反対応は実行されたか―政策実施ガバナンスの理論と事例(政策実施ガバナンスの理論;屋外広告物政策の歴史と国の関与;静岡県の東海道新幹線沿線野立看板対策;京都市のローラー作戦による違反適正化;金沢市審査会方式と宮崎市適正化プラン)
第3部 実施活動を変えるものは何か―行政・市民・業界の統計分析(統合的統計分析による仮説検証;屋外広告業界の構造と法遵守;市民意識と政策支持の規定要因)
結論 実効性ある政策実施のために
著者等紹介
伊藤修一郎[イトウシュウイチロウ]
1960年神奈川県に生まれる。神奈川県勤務(土木部、企画部、総務部)。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。群馬大学社会情報学部講師、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授を経て、現在、学習院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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