出版社内容情報
日中戦争~第2次大戦期研究の基本史料。「戦争回避への努力」・「戦争終結への努力」等の手記、意見書等の文書類、書翰等を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古本虫がさまよう
1
本書に面白い「資料」があった。昭和11年の記録だが、アメリカ財界の人間が訪日して、日本人とのやりとりをしたものだ(208頁~218頁)。その中で、ルーズベルト政権のさまざまな政策が、人気取りで共産ロシアの影響を受けており困ったものだと語り、日本の満洲統治には理解を示したりしていた。共産主義の防戦のために満洲を押さえていることに同情を寄せ、その費用は諸外国が分担してしかるべきだと指摘。 そのほか、 「アメリカが隣国にロシアを持たないことは大きな仕合わせだと信じている」などとも。こういう人が大統領だったら…。2019/01/24