出版社内容情報
エジプトの支配がチェルケス・マムルーク朝からオスマン朝へと引き継がれる16世紀にかけて,土地制度やナイル川の灌漑の維持管理にはどのような変化と連続性があったのか.詳細な史料分析に基づき,イクター制を正面から捉えることによって,エジプトにおける支配・被支配をめぐる統治体制の展開を明らかにする.
序 章 支配の移行期の連続的な理解に向けて
第一部 記録管理の連続と非連続
第一章 『軍務台帳』の成立
第二章 王朝から王朝へ――土地記録の移管とその管理者
第三章 移管された土地台帳
第四章 書き換えられる土地記録
第二部 土地制度と灌漑における連続と非連続
第五章 イクター保有の実態
第六章 灌漑とその維持管理
第七章 オスマン朝統治初年のファイユームの村々
第八章 統治体制の確立と水利行政の変化
終 章 支配の移行期における統治体制の変換
熊倉 和歌子[クマクラ ワカコ]
著・文・その他
目次
支配の移行期の連続的な理解に向けて
第1部 記録管理の連続と非連続(『軍務台帳』の成立;王朝から王朝へ―土地記録の移管とその管理者;移管された土地台帳;書き換えられる土地記録)
第2部 土地制度と潅漑における連続と非連続(イクター保有の実態;潅漑とその維持管理;オスマン朝統治初年のファイユームの村々;オスマン朝統治体制の確立と水利行政の変化)
支配の移行期における統治体制の変換
著者等紹介
熊倉和歌子[クマクラワカコ]
1980年茨城県生まれ。2011年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科リサーチフェロー、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門特任研究員、早稲田大学イスラーム地域研究機構研究助手をへて現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教。博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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