出版社内容情報
アヘンをめぐって、近代グローバル化で展開するアジアと太平洋の結節点からみた国際関係史。
麻薬類への批判が高まる国際社会で,なぜ香港ではイギリス帝国下,さらに日本軍政下にいたるまでアヘン小売販売制度が継続されたのか,アヘンとのかかわりでとらえる香港の近代像.「万能薬」ともされたアヘンが非合法化される,19世紀半ばから20世紀中葉までの時間軸でとらえるアジア・太平洋地域の国際関係史.
序 章 近代香港とアヘン問題
第1部 アヘン小売販売制度の誕生
第1章 徴税請負のはじまり
第2章 排華運動の影
第2部 国際体制からの挑戦
第3章 徴税請負制度から専売制度へ
第4章 連盟外交をめぐるジレンマ
第3部 専売制度の落陽
第5章 「密輸」をめぐる対立
第6章 澳門におけるアヘン問題
第7章 終焉への道程
終 章 金の卵から疫病神へ
あとがき
史料・文献/図表一覧/注/注で用いた略語一覧/索引
【著者紹介】
古泉 達矢
古泉達矢:金沢大学人間社会研究域法学系准教授
目次
近代香港とアヘン問題
第1部 アヘン小売販売制度の誕生(徴税請負のはじまり;排華運動の影)
第2部 国際体制からの挑戦(徴税請負制度から専売制度へ;連盟外交をめぐるジレンマ)
第3部 専売制度の落陽(「密輸」をめぐる対立;澳門におけるアヘン問題;終焉への道程)
金の卵から疫病神へ
著者等紹介
古泉達矢[コイズミタツヤ]
1979年栃木県生まれ。2003年宇都宮大学国際学部卒業。2005年東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2013年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。宇都宮大学非常勤講師をへて、現在、金沢大学人間社会研究域法学系准教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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