出版社内容情報
戦争と革命のなかで、メディアと大衆が影響を及ぼしあう、都市大衆社会のダイナミズムを描き出す。
両大戦間の上海に出現した「大衆」は,戦争と革命を経験するなかで,消費し消費されるだけでなく,動員し動員される人びとへと変わっていく.商業広告や政治宣伝,集団結婚式やミスコンなどに着目し,メディアと新中間層が織りなす都市大衆社会のダイナミズムを描き出す.
序 論 上海における大衆の時代
第I部 両大戦間期から戦時・戦後へ
第一章 見せる群衆の誕生――『新聞報』の広告に見る新中間層と大衆消費
第二章 映画女優・阮玲玉の自殺と大衆消費社会の黎明
第三章 集団結婚式――消費する大衆、動員される大衆
第四章 娯楽と消費における大衆動員――戦時・戦後の聯誼会
第II部 戦後から人民共和国初期へ
第五章 「漢奸」の告発と戦後上海の大衆――李沢事件を例として
第六章 市参議員選挙と「漢奸」告発運動
第七章 ミス上海コンテストに見る戦後大衆社会
第八章 演技と宣伝のなかで――共産党支配の確立と大衆行動の秩序
結 論 大衆の誕生と変貌のダイナミズム
【著者紹介】
岩間一弘:千葉商科大学商経学部教授
目次
序論 上海における大衆の時代
第1章 見せる群衆の誕生―『新聞報』の広告に見る新中間層と大衆消費
第2章 阮玲玉の自殺と大衆消費社会の黎明
第3章 集団結婚式―消費する大衆、動員される大衆
第4章 娯楽と消費における大衆動員―戦時・戦後の聯諠会
第5章 「漢奸」の告発と戦後上海の大衆―李沢事件を例として
第6章 市参議員選挙と「漢奸」告発運動
第7章 ミス上海コンテストに見る戦後大衆社会
第8章 演技と宣伝のなかで―共産党支配の確立と大衆行動の秩序
結論 大衆の誕生と変貌のダイナミズム
著者等紹介
岩間一弘[イワマカズヒロ]
1972年神奈川県に生まれる。1995年慶應義塾大学文学部卒業。2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、千葉商科大学商経学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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