中東イスラム世界<br> イラン近代の原像―英雄サッタール・ハーンの革命

中東イスラム世界
イラン近代の原像―英雄サッタール・ハーンの革命

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  • サイズ B6判/ページ数 257,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130250290
  • NDC分類 226.3
  • Cコード C3322

出版社内容情報

国民国家が世界を覆い尽くした20世紀.その後半にイスラム国家をつくったイラン国民国家はいかに形成されたのか.19世紀以来の国民国家形成の過程を明らかにしつつ,今世紀はじめ立憲革命期の義侠の徒の行動の分析を通して,ホメイニー革命の原点を問い直す.

内容説明

国民国家はいかに形成されたのか!19世紀以来の国民国家形成の過程を明らかにしつつ、20世紀はじめ立憲革命期の義侠の徒の行動の分析を通して、ホメイニー革命の原点を問い直す。

目次

1 場の表象(イラン;アゼルバイジャン)
2 革命の心性(英雄の誕生;英雄と革命)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

3
「国民国家」の形成と展開を、立憲革命運動の英雄サッタール・ハーンを通して分析する。19世紀のヨーロッパ諸国の中東進出が不平等条約の締結や財政の圧迫に繋がり、専制政治に対する批判と国民制議会開設要求が高まると、国民による抗議運動が開始される。革命が成功してからは三権分立の近代法は勿論のこと、ジャーナリズムや教育が充実したことで現代的な意味での「イラン」国家体制が敷かれたと言える。その後、ヨーロッパの軍事占領と経済利権に象徴されるように力の支配下に置かれるのだが、各種の改革思想は現代でも見受けられる。2011/06/29

印度 洋一郎

2
近代のイランがいかにして国民国家へと成立していったという過程を外観しつつ、西北部のトルコ系住民の地域アゼルバイジャンにも焦点を当てる。ここは農業に適し、交通の要衝で人口稠密地でもある、イランにとっては重要な地域だった。封建国家から国民国家への道のりは、非ヨーロッパの国が皆通る道だったが、イランの場合、それが具体化したのは20世紀初頭。書名の副題にもある、20世紀初頭の立憲革命時の英雄であるサッタール・ハーンの事は1/3ほどだが、日本でいうと清水次郎長や新門辰五郎みたいな「町の顔役、親分さん」だったらしい。2015/03/18

可兒

0
イランの国民国家化とかアゼルバイジャンがイランにのみこまれてゆく様子は細かく描かれていたが、サッタール・ハーンについてはあんまり詳しくない印象2013/08/20

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