出版社内容情報
尖閣問題、歴史認識問題など、日中両国は対立と摩擦を乗り越えられるか。草の根から新たな日中関係の未来をみつめる。
日中関係のために井戸を掘った世代の貴重な証言を手がかりに,尖閣問題,歴史認識,防空識別件…揺れる日中関係をときほぐし,インターネット,アニメ,観光,国際結婚など身近な視点から,日中関係を見つめなおし,40年を総括する.【日中国交正常化40周年記念出版】
I 対立と摩擦を超えて(園田茂人)
II 井戸掘り人世代から見た「2012年問題」
1 政治家の役目はナショナリズムをコントロールすることだ(福田康夫)
2 日中友好報道は世紀の大誤報だった(田畑光永)
3 日本の劣化が関係の悪化をもたらした(福川伸次)
4 民が官を促す時代が来た(岡崎雄兒)
5 それでも交流は続けるべきだ(笹川陽平)
III 新たな「民」の誕生と日中関係のゆくえ
1 「非接触型対抗」の誕生(陳嵩)
2 大衆文化が繋ぐ日本と中国(祝方悦)
3 国際観光新時代(陳晶)
4 崩れゆく「家族ナショナリズム」(?洪芳)
5 国家関係から市民関係へ(李妍?)
IV 日中関係四〇年――回顧と展望(高原明生・丸川知雄・園田茂人)
【著者紹介】
園田 茂人
園田茂人:東京大学東洋文化研究所教授
内容説明
井戸を掘った世代の貴重な証言を手がかりに、尖閣問題、歴史認識、防空識別圏…揺れる日中関係をときほぐし、インターネット、アニメ、観光、国際結婚など身近な視点から、日中関係を見つめなおし、40年を総括する。
目次
1 対立と摩擦を超えて
2 井戸掘り人世代から見た「二〇一二年問題」(政治家はナショナリズムをコントロールすべきだ;四〇年前の日中友好報道は大誤報だった;日本の劣化が関係の悪化をもたらした;民が官を促す時代が来た;それでも交流は続けるべきだ)
3 「民」が生み出す新たな日中関係(「非接触型対抗」の誕生―尖閣問題は、いつ・どのように問題化したか;大衆文化がつなぐ日本と中国―ファンダムの誕生は何を意味しているか;国際観光新時代―旅行者が紡ぐ新たな日中関係;見合い結婚から恋愛結婚へ―日中国際結婚が示唆する現実;国家関係から市民関係へ―「市民的世界」の拡大と日中連携の可能性)
4 日中関係四〇年を俯瞰する(新たな日中関係にむけて)
著者等紹介
園田茂人[ソノダシゲト]
東京大学大学院情報学環・東洋文化研究所教授。1961年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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