出版社内容情報
古代から現代まで天皇をめぐってさまざまに論じられてきた.その位置づけを知ることは,日本の歴史,そして現代をどうとらえるかという問題とも密接にかかわっている.「天皇」「天皇制」を考えるうえであらためて知っておきたい重要な知識を68のテーマから読み解く入門書.
内容説明
天皇を知り、日本史がわかる。古代から現代まで、第一線の研究者が執筆する最新の歴史学研究に基づいた六八のテーマ。
目次
通時代(天皇と天皇制;女帝と女性天皇 ほか)
古代(出雲神話;巨大古墳と天皇陵 ほか)
中世(摂政と関白;将門と新皇 ほか)
近世(信長と天皇;紫衣事件 ほか)
近現代(天皇の肖像;西郷隆盛と明治天皇 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざっきい
1
生前退位というイベントにあわせて読んだ本。2008年出版、であるため今のような状況は想定されていないが、皇統男子誕生後ではある時期に編まれている。古代から現代までを通して、天皇あるいは天皇制に関連するトピックをそれぞれ4〜6頁程度で解説している。女性天皇や皇位継承といったトピックから、三種の神器、名字、天皇陵、人格と人権まで幅広く、興味を掻き立てるものが多かった。2019/05/12
rikugyo
0
本書は日本の歴史にそって、天皇制の発生,衰微,復古から現在までを、大きく5項目に分け,更に中項目をそれぞれの筆者がコンパクトに2から4ページにわたり叙述したもの。◎通時代(天皇と天皇制ほか17項)◎古代(出雲神話ほか10項)◎中世(摂政と関白ほか10項)◎近世(信長と天皇ほかで10項)◎近現代(天皇の肖像ほか17項)まで。 (かつて70年代に有斐閣からテーマ毎に、例えば<日本史の基礎知識>といったシリーズが出されていたが,あのスタイルを思い出すつくり) 興味深い話題も多々あり,しかも最新の知見による叙2009/09/08