教皇ベネディクトゥス一六世―「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲

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教皇ベネディクトゥス一六世―「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲

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  • サイズ A5判/ページ数 448,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130210812
  • NDC分類 198.22
  • Cコード C3022

出版社内容情報

激震に見舞われたカトリック教会の復権に向け、全身を傾けて闘い抜いた前教皇の波乱の生涯を描いた初の伝記。

自ら引退を願い出ていたにもかかわらず,2005年選挙でローマ教皇に選出され,しかし異例の生前退位により人々の前から姿を消した「ベネディクトゥス一六世」こと前教皇ラッツィンガー.ナチスの席巻,学生運動,冷戦終焉など,大きく揺れ動いた時代のなかで,ヨーロッパの再生に向け全身を傾けて闘う姿を描いた初の評伝.

まえがき――二十年後に読む「文明の衝突」論
主要略語一覧/凡例/地図

序 章 「キリスト教的ヨーロッパ」の再発見
 第一節 政教不分離の国ドイツ
 第二節 保守派ドイツ人の教皇選出
第一章 ヨーロッパ内のオリエント
 第一節 ローマ=カトリック教会の形成
 第二節 反近代主義への道
 第三節 世界戦争と国家総動員の時代
第二章 ヒトラー・ドイツの神学校生 一九二七年―一九四五年
 第一節 オーバーバイエルンでの出生
 第二節 ゲオルク・ラッツィンガー神父
 第三節 バイエルンと国民社会主義政権
第三章 公会議の神学顧問 一九四五年―一九六六年
 第一節 一九四五年ドイツ――「修正」か「破壊」か
 第二節 「神学の神童」――司祭叙品と神学研究
 第三節 教皇ヨアンネス二三世と第二ヴァティカン公会議
 第四節 公会議神学者としての分析
第四章 時流に抗する大学教授 一九六六年―一九七七年
 第一節 一九六〇年代ドイツ――「破壊」による「修正」の否定
 第二節 テュービンゲン大学正教授への就任
 第三節 一九六八年――戦後ドイツの転換点
 第四節 「時代の専制」への懐疑
第五章 祖国バイエルンの司牧者 一九七七年―一九八二年
 第一節 ミュンヒェン=フライジング大司教への就任
 第二節 ミュンヒェン時代の意見表明
 第三節 バイエルンとの別離
第六章 ヴァティカンの甲冑枢機卿 一九八二年―二〇〇五年
 第一節 教理省長官への就任
 第二節 『信仰の状況について』――ヴィットーリオ・メッソーリとの対話
 第三節 一九九〇年――冷戦終焉と「グローバル化」の進展
 第四節 『地の塩』『神と世界』――ペーター・ゼーヴァルトとの対話
 第五節 「キリスト教的ヨーロッパ」の為の二正面作戦
第七章 聖ペテロの後継者 二〇〇五年―二〇一三年
 第一節 「ハベームス・パーパム」
 第二節 「ロゴスの聖座」と「聞き過ぎない教皇庁」
 第三節 信仰と理性
 第四節 性道徳
 第五節 位階制と典礼
 第六節 「文明の衝突」への対応
 第七節 「バイエルン人」と「ドイツ人」との間
 第八節 名誉教皇
終 章 聖座のノンコンフォーミスト


あとがき――ニコライ堂からアルトエッティングへ
年譜/史料・文献一覧/索引

【著者紹介】
今野 元
今野 元:愛知県立大学外国語学部准教授

内容説明

2013年、異例の生前退位により姿を消した第265代ローマ教皇。彼はどこから来て、カトリック教会をどこへ導こうとしたのか?出生から退位まで、ヨーロッパ再生を願い闘い抜いた生涯を描く。

目次

序章 「キリスト教的ヨーロッパ」の再発見(政教不分離の国ドイツ;保守派ドイツ人の教皇選出)
第1章 ヨーロッパ内のオリエント(ローマ=カトリック教会の形成;販近代主義への道 ほか)
第2章 ヒトラー・ドイツの神学校生―一九二七年‐一九四五年(オーバーバイエルンでの出生;ゲオルク・ラッツィンガー神父 ほか)
第3章 公会議の神学顧問―一九四五年‐一九六六年(一九四五年ドイツ―「修正」か「破壊」か;「神学の神童」―司祭叙品と神学研究 ほか)
第4章 時流に抗する大学教授―一九六六年‐一九七七年(一九六〇年代ドイツ―「破壊」による「修正」の否定;テュービンゲン大学正教授への就任 ほか)
第5章 祖国バイエルンの司牧者―一九七七年‐一九八二年(ミュンヒェン=フライジング大司教への就任;ミュンヒェン時代の意見表明 ほか)
第6章 ヴァティカンの甲胄枢機卿―一九八二年‐二〇〇五年(教理省長官への就任;『信仰の状況について』―ヴィットーリオ・メッソーリとの対話 ほか)
第7章 聖ペトロの後継者―二〇〇五年‐二〇一三年(「ヘバームス・パーパム」;「ロゴスの聖座」と「開き過ぎない教皇庁」 ほか)
終章 聖座のノンコンフォーミスト

著者等紹介

今野元[コンノハジメ]
1995年東京大学法学部第三類卒業。2005年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、愛知県立大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

10
▼異例の生前退位をした前教皇の評伝。翻訳本ではなく著者は日本の大学の教員。▼ドイツでの生い立ちから教員時代の言動、退位直後までの歩み記録し、その思想の変遷を紹介する。▼若い頃は改革派であったものの、第二バチカン公会議後には教会の伝統を護持しキリスト教的ヨーロッパを強化することを目指す保守的立場へと変化した様子がよく理解できた。▼地名はオーストリアは「エステルライヒ」、スイスは「シュヴァイツ」などと表記され読みにくい部分はあるが、第二次大戦から現代に至るまでのカトリック教会の事情を理解するためには必読だ。2023/09/26

wasabi

8
今や人気絶頂の教皇フランキスクス(フランシスコ)、はて、その前は?そう、ベネディクトゥス(ベネディクト)一六世。旧約・新約聖書を憑かれたように通読していた頃の教皇なのに印象が弱い。なるほど伝統を重んじる強権的権威主義者なら、この時世では注目されにくい。「民意はあてにならない」「貧者への無邪気な美化は好ましくない」とし、同性愛、離婚、避妊を容認せず、フェミニズムへの懸念など、およそ近代的政治理念と乖離している。ところが、その毅然たる態度の内には、守るべきモノと譲るべきモノを明確に見据えた上での闘志が窺えた。2016/06/17

funuu

5
教皇ベネディクトウス16世は処女マリアによるイエスの出産や、イエスの処刑三日後の復活の信憑性について問われた時、そんなことはあり得ないと判断するのは「知性の傲慢」だ、宇宙がどんな可能性を秘めているのかは我々には分からないと述べている。ドイツはキリスト教を使いナチズム、マルキズと決別した。小学校の各教室に「十字架」を、飾る義務が法律としてある。政宗協力国家。宗教税も州が徴収し、各派に分配する。フランスはカトリック。世俗主義。イスラムのスカーフ(?)や十字架を首から下げて、学校へ行くのは禁止。宗教税はドイツと2015/05/24

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