出版社内容情報
これまでの平家をめぐる歴史像を乗り越え、平清盛による政権を最初の武家政権とする画期的な平家政権論の集大成。
平清盛による権力が最初の武家政権とし,幕府とは何かということに分け入り論じる平家政権論.貴族化されたとされる平家像を越え,その後の日本社会の権力のあり方を考察するためのあらたな歴史像を描く.歴史学の通説的概念を根本的に問い直す.
【著者紹介】
?煖エ昌明:神戸大学名誉教授
目次
第1部 六波羅幕府と平氏系新王朝(後白河院と平清盛―王権をめぐる葛藤;福原遷都をめぐる政治―治承二年(一一七八)から同四年八月末まで
六波羅幕府と福原
六波羅幕府再論)
第2部 平家権力の諸相(平家の館について―六波羅・西八条・九条の末;平家家人制と源平合戦;清盛家家政の一断面―備後国大田荘関係文書を手がかりとして;嘉応・安元の延暦寺強訴について―後白河院権力・平家および延暦寺大衆)
第3部 日宋の交流と海(大輪田泊について;宋銭の流通と平家の対応)
第4部 物語への展望(『平家物語』の虚実―北米の日本史・日本文学研究者に向けて;平重盛の四天王寺万灯会について;「朝敵」という語の成立)
著者等紹介
高橋昌明[タカハシマサアキ]
1945年高知市に生れる。1969年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。滋賀大学教育学部教授、神戸大学大学院人文学研究科教授を経て、2008年定年退職。現在、神戸大学名誉教授。博士(文学、大阪大学、2002年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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