出版社内容情報
緊迫の20世紀を生きたジョルジュ・バタイユの思想を,「行動」と「文学」という視点から捉え直す.彼の積極的な政治活動を支えた精緻な「行動の論理」とは.第二次世界大戦を経て変化していく思索の跡を著作の丹念な読解を通してたどり,政治,文学,学知が密接に結びついたその思想の全体像を明らかにする.【第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】
序 論
第一章 武器としての論理
第一節 「逆転」への序章――『ドキュマン』誌時代の反観念主義
第二節 『社会批評』誌の時代(1)――「ヘーゲル弁証法の基礎の批判」
第三節 『社会批評』誌の時代(2)――全体主義と対決するための理論構築の試み
第四節 「コントル=アタック」と「超=ファシズム」
第五節 空間から時間へ――雑誌『アセファル』におけるファシズム論の新展開
第六節 「社会学研究会」の活動(1)――社会学の歴史的意味
第七節 「社会学研究会」の活動(2)――「悲劇の帝国」の建設に向けて
第二章 防具としての論理
第一節 戦争と神経症――第二次世界大戦後の思索へのイントロダクション
第二節 精神分析学への不満
第三節 社会学から無神学へ
第四節 哲学から科学へ――実存主義と経済学
第五節 世界戦争と自己意識――全般経済学の実践
第三章 文学と無力への意志
第一節 経験の語りと詩(1)――ふたつの供犠をめぐって
第二節 経験の語りと詩(2)――それぞれの無力に向けて
第三節 文学と無神学――その歴史的意味
第四節 権利の不在から死ぬ権利へ
結 論
Georges Bataille: la logique de l'action et la litt?rature
Manabu ISHIKAWA
石川 学[イシカワ マナブ]
著・文・その他
内容説明
「静かな革命」のマニフェスト。戦争に抗い、社会と自己の変革をめざして紡ぎ出された精緻な行動の論理を解明。第7回東京大学南原繁記念出版賞受賞作。
目次
第1章 武器としての論理(「逆転」への序章―『ドキュマン』誌時代の反観念主義;『社会批評』誌の時代(「ヘーゲル弁証法の基礎の批判」;全体主義と対決するための理論構築の試み)
「コントル=アタック」と「超=ファシズム」
空間から時間へ―雑誌『アセファル』におけるファシズム論の新展開
「社会学研究」の活動(1)―社会学の歴史的意味
「社会学研究」の活動(2)―「悲劇の帝国」の建設に向けて)
第2章 防具としての論理(戦争と神経症―第二次世界大戦後の思索へのイントロダクション;精神分析学への不満;社会学から無神学へ;哲学から科学へ―実存主義と経済学;世界戦争と自己意識―全般経済学の実践)
第3章 文学と無力への意志(経験の語りと詩(ふたつの供犠をめぐって;それぞれの無力に向けて)
文学と無神学―その歴史的意味
権利の不在から死ぬ権利へ)
著者等紹介
石川学[イシカワマナブ]
1981年生まれ。2014年東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科特任助教、早稲田大学社会科学部非常勤講師。20世紀フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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