近代日本の宗教論と国家―宗教学の思想と国民教育の交錯

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近代日本の宗教論と国家―宗教学の思想と国民教育の交錯

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  • サイズ A5判/ページ数 556,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130160346
  • NDC分類 161.2
  • Cコード C3014

出版社内容情報

近代日本に誕生した「宗教学」の思想が、その後の国家と宗教の関係に及ぼした歴史的展開を思想史の観点からとらえる。

近代日本において各宗教・宗派を超えた「宗教学」はどのように生まれ,そして国家や国体思想とどのような関係を取り結んでいったのか.国家主義へと向かう時代,激しく揺れ動く宗教と国家イデオロギーの関係,宗教学的思考の営みを思想史の観点からとらえる.

第1章 序論 宗教学の戦前思想をたどって

 I 宗教の新理想と国民教育への展開
 第2章 井上哲次郎における宗教と国民道徳 
  第1節 帝国憲法と教育勅語――宗教を論ずる前提
  第2節 「倫理ノ大本」から「倫理的宗教」まで
  第3節 『国民道徳概論』――国家主義から国体主義へ
  第4節 穂積八束・吉田熊次の国民道徳論
 第3章 姉崎宗教学と「新宗教」の模索――人格修養・宗教的情操・英雄崇拝
  第1節 宗教の「批評的建設」時代
  第2節 宗教的倫理運動の展開
  第3節 人格修養から人格「感化」の宗教論へ
  第4節 超宗教的「新宗教」の実践
 第4章 宗教学者の国家論とその周辺――普遍的新宗教と国家的要請
  第1節 加藤玄智の国家的神道論――国体化する人格感化教
  第2節 大川周明の日本精神論――世界文明総合の使命
  第3節 上杉慎吉の皇道論とその実践
  第4節 国体的宗教論の諸相

 II 国体論の時代と宗教学思想
 第5章 宗教教育論の帰趨――第一次大戦期から教学刷新の時代まで
  第1節 課題と対象
  第2節 宗教教育導入論の台頭と背景
  第3節 宗教教育協議会から文部次官通牒へ
  第4節 教学刷新評議会・教育審議会――国体明徴運動以後
  第5節 小結
 第6章 国家教学と宗教学思想の相克――国体論と人格主義をめぐる
  第1節 国体論の正統教学
  第2節 狭隘化する国体論・天皇論――加藤玄智と井上哲次郎の昭和
  第3節 排撃される人格主義――大川周明と上杉皇道論の昭和
 第7章 結論 近代日本の宗教論の彷徨

あとがき
文献/事項索引/人名索引

【著者紹介】
前川 理子
前川理子:神奈川大学外国語学部准教授

目次

序論 宗教学の戦前思想をたどって
1 宗教の新理想と国民教育への展開(井上哲次郎における宗教と国民道徳;姉崎宗教学と「新宗教」の模索―人格修養・宗教的情操・英雄崇拝;宗教学者の国家論とその周辺―普遍的新宗教と国家的要請)
2 国体論の時代と宗教学思想(宗教教育論の帰趨―第一次大戦期から教学刷新の時代まで;国家教学と宗教学思想の相克―国体論と人格主義をめぐる;結論 近代日本の宗教論の彷徨)

著者等紹介

前川理子[マエカワミチコ]
1993年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。2002年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程単位取得満期退学。現在、神奈川大学外国語学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てれまこし

11
柳田國男の神道論は当時の宗教論との関係ではどのように位置づけられるのかという関心で手に取った。ある種の学問というのはその対象にとって代わろうとする性質がある。「政治学」は「政治」に「経済学」は「経済」になろうとする。宗教学もそうであって、「宗教」自体に代わる宗教たろうとした面がある。宗教学は宗教を合理化して「心」の問題に還元することで信仰を守ろうとした。その結果、既存の宗派や実践を軽視することになった。これは寛容や宗派間の平和にも結びつくが、国家権力に資する新宗教を作り上げることの正当化にも結びついた。2021/12/06

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