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出版社内容情報
時代を反映する選りぬきのテキストに解説を付し、日本の近代思想を読みなおして捉えるためのアンソロジーの第2巻。近代日本の思想家たちは、外から見られたイメージとしての「日本」をいかに自己認識し、そこから自らの思想を展開していったのだろうか。日本観を開明主義・独自主義・普遍主義の三つの類型に分類し、いま、われわれが、「日本」を改めて考えるための拠り所を提供する。
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【シリーズの特長】
●日本の近代思想を15のテーマに分け、その新たな読みなおしを提案する。
●近代を反映する重要テキストを精選・収録し、第一線の研究者が解説を付す。
●危機の時代である現代において、時勢に流されることのない基礎的かつ確実な内容を提示する。
内容説明
近代日本の思想家たちは、外から見られたイメージとしての「日本」をいかに自己認識し、そこから自らの思想を展開していったのだろうか。日本観を開明主義・独自主義・普遍主義の三つの類型に分類し、いま、われわれが、「日本」を改めて考えるための拠り所を提供する。
目次
総論 日本という問題系(普遍と特殊の狭間―仏教から見た日本;日本人論の射程;近代の日本観の進展;自尊主義的日本観の源流;本巻のねらい)
1 ステキな日本/ダメな日本(日本賛美と日本批判;川端康成『美しい日本の私』;文部省『国体の本義』;三宅雪嶺『偽悪醜日本人』;丸山眞男『日本の思想』)
2 外から/外へ(グローバルか、ナショナルか;イザベラ・バード『日本奥地紀行』;岡倉覚三「日本の目覚め」;戴李陶『日本論』;ルース・ベネディクト『菊と刀』)
3 天皇愛憎(天皇観の諸相;徳冨蘆花『謀叛論』;杉本五郎『大義』;奥崎謙三『ヤマザキ、天皇を撃て!』)
4 思索と反省(日本を問いなおす;保田與重郎『日本の橋』;西田幾多郎『日本文化の問題』;三枝博音『日本の思想文化』;柳田国男『海上の道』)
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年、山梨県甲府市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授、国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授を経て、東京大学・国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学名誉教授。専門は、仏教学・日本思想史・比較思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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