出版社内容情報
地域社会で実践されている多様な精神科医療のアプローチから、精神医学と当事者、家族との関係を考察。【シリーズ全3巻完結】精神科医療は,病院やクリニックを超え,地域社会における治療実践とケアへと転換し,それとともに専門家と当事者,家族との関係を大きく変えつつある.日本発の「当事者研究」の動向を紹介するとともに,世界的な趨勢も踏まえながら,精神医学と当事者の関係を考察する.
第1章 総論――精神医学と当事者(石原孝二)
第1部 精神医学と現代社会
第2章 精神医学のバイオポリティクス(美馬達哉)
第3章 精神医学と疾患喧伝(井原 裕)
第4章 学校のこころの問題――心理職の課題とあるべき姿(河野哲也)
第2部 精神科医療と地域社会・家族
第5章 リカバリーと精神科地域ケア(宮本有紀)
コラム1 イタリアの精神保健改革(大熊一夫)
コラム2 オープンダイアローグ(斎藤 環)
第6章 精神医療システムと家族(山田理絵)
第3部 精神医学の変革と当事者研究
第7章 当事者研究と精神医学のこれから(向谷地生良)
第8章 発達障害の当事者研究――情報保障の観点からの考察(綾屋紗月)
第9章 痛みと孤立――薬物依存症と慢性疼痛の当事者研究(熊谷晋一郎・五十公野理恵子・秋元恵一郎・上岡陽江)<br>
執筆者紹介
索引
Philosophy of Psychiatry 3 : Psychiatry and Tojisha
Kohji ISHIHARA, Tetsuya KONO, and Ikuyoshi MUKAIYACHI, editors
石原 孝二[イシハラ コウジ]
石原 孝二
石原孝二:東京大学大学院総合文化研究科准教授
河野 哲也[コウノ テツヤ]
河野 哲也
河野哲也:立教大学文学部教授
向谷地生良:北海道医療大学看護福祉学部教授/浦河べてるの家理事
向谷地 生良[ムカイヤチ イクヨシ]
内容説明
精神科医療は、病院やクリニックを超え、地域社会における治療実践とケアへと転換し、それとともに専門家と当事者、家族との関係も大きく変化しつつある。日本発の「当事者研究」の動向を紹介するとともに、世界的な趨勢も踏まえながら、精神医学と当事者の関係を考察。リカバリー思想の展開、地域精神科医療の様々なアプローチ、「当事者研究」。これらが精神医学の変革にどのように寄与しうるのかを、現代社会と精神医学の関係を見据えながら検討する。
目次
総論―精神医学と当事者
第1部 精神医学と現代社会(精神医学のバイオポリティクス;精神医学と疾患喧伝;学校のこころの問題―心理職の課題とあるべき姿)
第2部 精神医学と地域社会・家族(リカバリーと精神科地域ケア;精神医療システムと家族)
第3部 精神医学の変革と当事者研究(当事者研究と精神医学のこれから;発達障害の当事者研究―情報保障の観点からの考察;痛みと孤立―薬物依存症と慢性疼痛の当事者研究)
著者等紹介
石原孝二[イシハラコウジ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授。科学技術哲学、精神医学の哲学
河野哲也[コウノテツヤ]
立教大学文学部教授。哲学、倫理学
向谷地生良[ムカイヤチイクヨシ]
北海道医療大学看護福祉学部教授、浦河べてるの家理事。精神障害者リハビリテーション学、精神保健福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。