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生涯発達とライフサイクル

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  • サイズ B6判/ページ数 287,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784130133081
  • NDC分類 143
  • Cコード C1011

出版社内容情報

心理学の思想史と、知られざるエリクソン論が交差する所にある、まだ・ない「希望」の心理学を語るエキサイティングな試み。

生涯発達とはひとつの「思想」である.心理学の思想史と,まだ語られざるエリクソン論が交差するところに,まだ・ない「希望」の心理学が仄見える.二人の著者が執筆を通して見出だした,心理学の再発見,エキサイティングな試み.

はじめに なぜ二人の共著なのか(鈴木 忠・西平 直)
第一章 心になぜ環境が必要なのか:20世紀心理学からみた発達の問題(鈴木 忠)
第二章 心と環境はどのように応答しあうのか:「更新(リニューアル)」としての発達(鈴木 忠)
第三章 エリクソンは生涯発達をどう描いたか:図表に込められた智慧(西平 直)  
第四章 発達研究になぜ垂直軸が必要なのか:『青年ルター』という事例(西平 直)
第五章 発達の中で創発性はいかに生じるか(鈴木 忠・西平 直) 
1 晩年性:「流人(エグザイル)」という選択
2 「まだ・ない(Not yet)」現実としての希望
3 「つもりになること」の力
4 脱アイデンティティと新しいアイデンティティ:創発的アイデンティティのために
5 「生き生きしている」感覚
おわりに

【著者紹介】
鈴木 忠
鈴木 忠:白百合女子大学文学部教授

内容説明

“ある思想史”としての心理学×アイデンティティの“むこうがわ”「晩年性」「危機」「叡智」「まだ、ない」…悩み、逸脱し、老い、しかし祈り、希望する存在の心理学への序奏。

目次

第1章 心になぜ環境が必要なのか―二〇世紀心理学の問題(二〇世紀心理学の問題;スキナーによるS‐R理論の刷新 ほか)
第2章 心と環境はどのように応答し合うのか―変化する社会と個体発達(本能の概念をめぐる論争―行動をどう説明するか;発達研究における成熟説 ほか)
第3章 エリクソンは発達の「環境」をどう描いたのか―図表に込められた知慧(忘れられた一覧表(心理(心)と社会(環境)をつなぐ八項目
八つの異なる「存在の仕方」と「形骸化の危険」)
ジェネレイショナル・サイクルの地平)
第4章 発達研究になぜ垂直軸が必要なのか―『青年ルター』読解(『青年ルター』の方法論―「発作」をめぐる多様な解釈;息子マルチンの父親とその時代 ほか)
第5章 発達の中で創発性はいかに生じるか(晩年性―エグザイルという選択;「まだ、ない」現実としての希望 ほか)

著者等紹介

鈴木忠[スズキタダシ]
1960年前橋市生まれ。1991年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1994年教育学博士(東京大学)。現在、白百合女子大学教授

西平直[ニシヒラタダシ]
1957年甲府市生まれ。東京大学大学院教育学研究科修了。立教大学文学部、東京大学大学院教育学研究科の後、2007年より京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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