教養としての認知科学

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教養としての認知科学

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  • サイズ B6判/ページ数 271,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130121101
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C3011

出版社内容情報

知性の意外な脆さ・儚さから、記憶や思考などの身近な高次認知の過程まで、人の認知システムをわかりやすく解説。

人間はどのように世界を認識しているか? 「情報」という共通言語のもとに研究を進める認知科学が明らかにしてきた,知性の意外なまでの脆さ・儚さと,それを補って余りある環境との相互作用を,記憶・思考を中心に身近なテーマからわかりやすく紹介.
【円城塔氏(作家)推薦の辞】
「この本を読むと,人間は自分で思っているよりも,いい加減なものだとわかる.いい加減な人が読むべきなのはもちろんだが,自分はしっかりしていると思っている人こそ,読むべきである.」

第1章 認知的に人を見る
 認知科学とは
 知的システム
 しくみ、はたらき、なりたち
 学際科学としての認知科学
 情報――分野をつなぐもの
 生物学的シフト
 認知科学を取り巻く常識? 

第2章 認知科学のフレームワーク
 表象と計算という考え方
 さまざまな表象
 知識の表象のしかた
 認知プロセスにおける表象の役割

第3章 記憶のベーシックス
 記憶の流れ
 記憶と意図
 一瞬だけの記憶――感覚記憶
 人の記憶はRAMか――短期記憶とチャンク
 ワーキングメモリ――保持と処理のための記憶
 知識のありか――長期記憶
 情報を加工する――短期記憶から長期記憶へ
 思い出しやすさ――符号化特定性原理
 思い出していないのに思い出す――潜在記憶とプライミング
 まとめ

第4章 生み出す知性――表象とその生成
 はかない知覚表象
 言葉と表象
 作り出される記憶
 記憶の書き換え
 仮想的な知識――アナロジー
 まとめ――表象とは何なのか

第5章 思考のベーシックス
 新たな情報を生み出す――推論
 目標を達成する――問題解決
 選ぶ――意思決定
 人間の思考のクセ
 まとめ

第6章 ゆらぎつつ進化する知性
 四枚カード問題、アゲイン
 データに基づき考える
 思考の発達におけるゆらぎ
 ひらめきはいつ訪れるのか
 まとめ――多様なリソースのゆらぎと思考の変化

第7章 知性の姿のこれから
 表象の生成性
 身体化されたプロセスとしての表象
 世界への表象の投射
 思考のゆらぎと冗長性
 世界というリソース
 おわりに

引用文献
索引

【著者紹介】
鈴木 宏昭
鈴木宏昭:青山学院大学教育人間科学部教授

内容説明

作りだされる記憶、思考のクセ…もろく、はかないがゆえに、周囲の情報を取り入れ、リソースに働きかけ、みごとに環境に応答する認知科学が描き出す、知られざる“知性”の姿。

目次

第1章 認知的に人を見る
第2章 認知科学のフレームワーク
第3章 記憶のベーシックス
第4章 生み出す知性―表象とその生成
第5章 思考のベーシックス
第6章 ゆらぎつつ進化する思考
第7章 知性の姿のこれから

著者等紹介

鈴木宏昭[スズキヒロアキ]
1958年生まれ。東京大学大学院単位取得退学。博士(教育学)。東京工業大学助手、エジンバラ大学客員研究員を経て、現在青山学院大学教授。認知科学が研究領域であり、特に思考、学習における創発過程の研究を行っている。日本認知科学会、人工知能学会、日本心理学会、Cognitive Science Society各会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

29
鈴木氏の認知科学本4冊目。出版は本書が最初だが読むのは最後になった。後の3冊と内容はけっこう重複するので復習にもなった。これらの本で認知科学に興味を持ち読んでいくたびに自分の人間観、知性観が変わっていったのを感じている。認知科学はまさに必須の教養だと思える。難しいことを分かりやすく書いてくれているのだがそれでも質と量ともに骨がある。2016年出版だが自分の10版本は章ごとのブックガイドで2020年の本が入るなどしれっと更新されている。2022/10/29

テツ

18
みな自分の内側を揺るぎないものだと、信用できるものだと思い込んでいるけれど、人間は自分のことなんて何も解らず、コントロールすら覚束ないんだぜという気づきを与えてくれる。思考や感情に導かれての自らの行動一つ取っても何一つ信用できなくなってしまうな。本当はぼくたちが世界をどう知覚しているかということを知れば知るほど今までのあたりまえな世界との対峙の仕方に安心できなくなる。ぼくが会得した世界の姿なんて吹けば飛んでしまうような、蜃気楼のようなものなのだ。2022/10/30

Mc6ρ助

11
この本も知っていることも少なくないとはいえ、目から鱗が一杯の本。我々は少ないリソースで巧妙に世界を認識しているのだった。でも、我思う我はだれ?という素人の素朴な疑問は、やっぱり、置いてけぼり(問い自体が無意味となるんだろうけど!?)。2018/04/12

izw

11
認知科学の入門書。人工知能、ロボット工学、脳科学、心の哲学の周辺分野として、あるいはそれらを含む学際分野として重要。知性・認知として、記憶、表象、思考について、人間のみならず、生物の知性の探求に広がり、人工物、社会システムにも知性を見出そうとしている。異分野の共通言語を提供しようとしているが、広がり過ぎて中でもまとまりきれていないらしい。2017/09/23

roughfractus02

10
19世紀以来現実の再現を意味した表象(representation)なる語を、その根幹にある言語の再現可能性から切り離して神経系から捉え直すと、表象ははかないものとなり言語表象はその中の一部となる一方で、記憶は感覚・短期・長期の3種に階層化し、それら階層も環境と身体の相互作用によって変化し続けることが理解される。すると、論理は文脈依存的となり、ひらめきやヒューリスティクスは環境と身体の相互作用によって複数の認知ソース競合の効果と捉えられる。本書は、認知科学の現状を様々な実験による仮説の地図として概説する。2020/03/27

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