出版社内容情報
ヒトの脳はいつも「顔」を探している。顔認知研究の最前線から、人間の社会、進化、発達の秘密を読む解く。
人間が人間の顔をみる仕方は「特別」である.瞬時に個人の特定,感情状態の特定や注意の方向などを読み取る.新生児の親の顔認知,顔認知発達の障害,霊長類との比較,工学的応用の可能性まで,発達科学と脳科学が明らかにしてきた顔認知の最前線から,人間の社会,進化,発達の秘密を読む.
【著者紹介】
山口真美:中央大学文学部教授
内容説明
認知科学、脳神経科学、発達障害研究、工学的アプローチ、顔認知の学際的研究があきらかにする、人間の進化、発達と、社会的生活。“顔を読む脳”の不思議。
目次
1 顔認知のメカニズム(顔認知のメカニズム;視線・瞬目パタンから迫る顔認知;顔に関する記憶とその脳内機構;発達と脳)
2 顔認知の発達と障害(自閉症スペクトラム障害の顔認知;ウィリアムズ症候群における顔認知;神経内科疾患の顔認知)
3 顔認知の脳内基盤(顔ニューロンが紡ぐもの―サルを用いた脳科学研究;顔は脳のどこで処理されているのか?;脳波を用いた顔認知研究;脳磁図を用いた顔認知研究)
4 顔と社会(「自分の顔」に魅せられて―本当は怖い自己顔認知の脳イメージング研究;顔認知の進化;顔と社会)
5 顔認知の応用と未来(顔研究から生まれるコミュニケーションシステム;コンピュータによる顔の印象の分析と合成;表情を測る技術と装う技術)
著者等紹介
山口真美[ヤマグチマサミ]
中央大学文学部心理学研究室教授
柿木隆介[カキギリュウスケ]
自然科学機構生理学研究所統合生理研究系感覚運動調節研究部門教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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