変容する死の文化―現代東アジアの葬送と墓制

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変容する死の文化―現代東アジアの葬送と墓制

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  • サイズ A5判/ページ数 226,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130104111
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C3014

出版社内容情報

急速に変容する東アジアの「死の文化」の動態を、中国、台湾、韓国、日本の比較から迫る。

死に対する観念や葬儀のかたちは,近代化の過程でいかに変化してきたのか.社会経済的な影響の強い日本と,国家が積極的に関与する中国,台湾,韓国の状況と比較しながら,急速に変容する東アジアの死をめぐる文化の動態に迫る.

はじめに――東アジアにおける葬送墓制の変動(山田慎也)

第I部 社会変容と死
第一章 死の認識の変遷――現代社会の死の文化(鈴木岩弓)
一 他者の“観念”の把握
二 『中央公論』
三 「死」に関連した記事
四 結果の分析
五 現代日本人の死生観の変化

第二章 儀礼の変容――葬送空間の変化と通夜・告別式の儀礼化(山田慎也)
一 葬送儀礼の時空間の変容
二 過程としての儀礼とその空間
三 東京における葬儀場の成立
四 自宅告別式の成立
五 通夜の外部化
六 通夜の変質
七 地方における葬儀の外部化
八 葬儀過程の空間の変容とその影響

第三章 社会の無縁と葬送墓制――人口動態と墓制の変化を中心に(槇村久子)
一 人口動態と葬送墓制のすがた
二 墓・墓地について
三 葬儀と葬儀場について
四 火葬場の運営主体の変化と課題
五 東アジアの葬送墓制の変容から見える日本の変化への課題

第四章 死の自己決定と社会――新しい葬送の問題点(森 謙二)
一 葬送・墓制の史的展開
二 新しい葬方――新しく示された処方箋と矛盾の展開
三 イデオロギーとしての「自然葬」
四 「葬送の自由(自己決定)」批判
五 家族からの視座の限界
六 「埋葬」の脱商品化

第五章 「わたしの死」の行方――現代日本の葬送への意識の変容(小谷みどり)
一 本章の視座
二 葬送儀礼の変容
三 葬送業界の取り組み
四 墓の変容
五 変わらない意識

第II部 国家による死の管理
第六章 国家の葬墓管理――中国における葬儀の現状と教育(王夫子)
一 中国における葬儀事業の概況
二 中国葬儀教育の概況
三 中国職業資格証書の管理
四 中国葬祭職業資格証書の管理

第七章 死生学の構築と政策――現代台湾の葬儀にみる課題と方向性(鄭志明)
一 はじめに
二 現代の葬送儀礼に見られる諸課題
三 現代葬送儀礼の展開
四 現代葬送儀礼の展望
五 おわりに

第八章 葬儀行政と産業――現代韓国の葬儀の状況と変化(張萬石)
一 現代の葬儀の特徴
二 儀礼過程の変化と場所の変化
三 葬儀の手続き
四 葬儀産業と葬儀教育機関の状況
五 日本と韓国葬儀の差異
六 韓国葬儀業者の課題
七 火葬の増加と葬儀産業の展開

第九章 葬儀と国家――近現代中国における人びとの葬儀(田村和彦)
一 はじめに
二 清末から中華民国時期の葬儀改革
三 中華人民共和国における葬儀改革
四 現在の殯儀館における新式葬儀「追悼会」
五 追悼会は国民儀礼たり得るか――「移風易俗」的発想とパッチワークとしての葬儀

東アジアの死をめぐる現状と課題――総合討論をおえて(山田慎也)

おわりに(鈴木岩弓)

索引/執筆者紹介

【著者紹介】
国立歴史民俗博物館
国立歴史民俗博物館

目次

第1部 社会変容と死(死の認識の変遷―現代社会の死の文化;儀礼の変容―葬送空間の変化と通夜・告別式の儀礼化;社会の無縁化と葬送墓制―人口動態と墓制の変化を中心に;死の自己決定と社会―新しい葬送の問題点;「わたしの死」の行方―現代日本の葬送への意識の変容)
第2部 国家による死の管理(国家の葬墓管理―中国における葬儀の現状と教育;死生学の構築と政策―現代台湾の葬儀に見る課題と方向性;葬儀行政と産業―現代韓国の葬儀の状況と変化;葬儀と国家―近現代中国における人びとの葬儀)

著者等紹介

山田慎也[ヤマダシンヤ]
国立歴史民俗博物館研究部民俗研究系准教授。1968年生。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士

鈴木岩弓[スズキイワユミ]
東北大学大学院文学研究科教授。1951年生。東北大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。文学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hisashi Tokunaga

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今日介護、医療、虐待、子育て、防災・・・・が「地域包括」支援という枠組みで対応が図られようとしている。そこには「葬送」「埋葬」「墓」という企みは除かれている。何故か?何故「地域包括」概念で対応できないのか?個々人は例えば「終活」に活路を見出そうとしている。人々は過去の文化遺産が維持できなくなって狼狽えている。では、現在どのような新しい企みが新文化として方向を示し始めているのか?こうした疑問に答えてくれないかということで本書を手にした。専門家による死生学領域での直近の東アジアを含めて所論は大いに参考になる。2019/10/11

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