共生のプラクシス―国家と宗教

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  • サイズ A5判/ページ数 284,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130101226
  • NDC分類 122
  • Cコード C3012

内容説明

国家と宗教という二つの共同性を超えて、いかなる共生の思想を切り開くか。仏教、儒教から、デリダ、ドゥルーズまで、古今東西の議論を批判的に検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を企図する。中国哲学と西洋哲学から紡ぎだす思考の挑戦。

目次

第1部 原初的な共同性をめぐる思考(小人がもし間居しなければ―朱熹の思想;小人たちの公共空間―明代の思想;他者たちを再び結びつける地平―ジャック・デリダの思考)
第2部 他者を再定義する仏教のラディカリズム(魂を異にするものへの態度―明末の仏教とキリスト教;強死せし者と死体の方へ―六朝期の仏教と儒教;死者を遇する“倫理”―仏教と生命倫理;他のものになることの倫理―ジル・ドゥルーズと中国)
第3部 共生の思想としての儒教の方位(儒教の近代化の行方―中国の新儒家;国家のレジティマシーと儒教―現代中国の儒教復興;「批判儒教」のために―近代中国・日本における儒教復興)

著者等紹介

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年高知に生まれる。1987年東京大学法学部卒業。1991年東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程中途退学。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授。中国哲学、比較哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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