出版社内容情報
ジョン・ロックの哲学への斬新な視点から切り込むことによって,知識とは人格が所有するものである,という主張を打ち出す.そして所有権概念にからむ考察を介して,知識論と道徳論を鮮やかに橋渡しする. 和辻哲郎文化賞・中村元賞受賞
目次
序章 人格と知識の融合
第1章 生得説批判
第2章 実践への眼差し
第3章 人格同一性の問い
第4章 意識概念の迷路
第5章 道徳性に向けて
第6章 法廷用語としての人格
第7章 労働から所有へ
第8章 戦争状態からの反照
第9章 同意する瞬間
第10章 刑罰への跳躍