出版社内容情報
新生児期から青年期にいたる自己の生成の問題に、心理学的な観察・実験の成果を結集して応える。初版1983年
「自分」とは何だろうか,「私」の存在の意味はどこにあるのか……人間誰しもが抱く「自己」への関心・問いに,心理学における観察・実験等の総力を結集して応えようとする意欲作.新生児期から青年期までを追うとともに社会・文化の規定力をみる.新たに著者による解題を収録.初版1983年
序 問題の所在と関心
第1部 “自己”の認識の諸相とその発達
第1章 “自己”の存在の発見
第2章 自己についての認識(自己概念)の成立と展開
第3章 自己についての評価・感情・信念
第2部 自己の行動統制(制御)
第1章 行動における“自己”の働きへの関心
第2章 行動制止機能の発達
第3章 能動的・自律的行動とその発達
第3部 自己と文化についての断章
第1章 自己と文化の交叉する諸相
第2章 “自己”の発達をとりまく文化・価値
第3章 社会の規範・価値を媒介する教育風土・育児文化
あとがき
新装版あとがき
参考文献
引用文献
【著者紹介】
柏木 惠子
柏木惠子:東京女子大学名誉教授
内容説明
発達研究に家族・社会・文化の視点を取り込んできた著者の出発点。
目次
問題の所在と関心
第1部 “自己”の認識の諸相とその発達―認識の対象として“自己”はどのような形であらわれ、また展開してゆくか(“自己”の存在の発見;自己についての認識(自己概念)の成立と展開
自己についての評価・感情・信念)
第2部 自己の行動統制(制御)機能の諸相とその発達(行動における“自己”の働きへの関心;行動制止機能の発達;能動的・自律的行動とその発達)
第3部 自己と文化についての断章(自己と文化の交叉する諸相;“自己”の発達をとりまく文化・価値;社会の規範・価値を媒介する教育風土・育児文化)
著者等紹介
柏木惠子[カシワギケイコ]
1932年千葉県に生まれる。1955年東京女子大学文理学部心理学科卒業。1960年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻、発達心理学。東京女子大学、白百合女子大学教授、文京学院大学人間学部教授を経て、東京女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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