出版社内容情報
歴史学における「総体としての歴史」「個」「認識」の意味を問い直すことにより、戦後歴史学の方法的課題を抉出する。
人は〈歴史〉とともにあり,〈歴史〉の中を生きることから自由ではありえない.自分(個)の歴史を基点に,アジアの中の日本(日本人)たることを基点に,われわれが否応なく馴れ親しんできた近代日本がつくり出した〈歴史の見方〉と〈歴史学の方法〉を再検討する.
第一部 思想としての歴史学――人・思想・歴史学――
はじめに
第一章 「自分史」としての歴史――人は歴史とどのようにかかわるか――
第二章 「歴史のなかにあるもの」としての個――人は過去の人間にどのような関心をもつのか――
第三章 歴史発展の法則性――歴史において蓄積されるものと破壊されるもの――
第四章 現代文明批判としての歴史学――今、歴史学はどのような意味をもちうるのか――
第二部 日本人にとってのアジア――自己認識への回路――
はじめに
第一章 「ヨーロッパとアジア」――ねじれた二分法――
第二章 日本人にとってのアジア
あとがき
新装版あとがき
【著者紹介】
小谷 汪之
小谷汪之:東京都立大学名誉教授
内容説明
近代科学は何だったのか、現代社会にとっての歴史学をとらえなおすための手がかり。
目次
第1部 思想としての歴史学―人・歴史・歴史学(「自分史」としての歴史―人は歴史とどのようにかかわるのか;「歴史のなかにあるもの」としての個―人は過去の人間にどのような関心をもつのか;歴史発展の法則性―歴史において蓄積されるものと破壊されるもの;現代文明批判としての歴史学―今、歴史学はどのような意味をもちうるのか)
第2部 日本人にとってのアジア―自己認識への回路(「ヨーロッパとアジア」―ねじれた二分法;日本人にとってのアジア)
著者等紹介
小谷汪之[コタニヒロユキ]
1942年埼玉県に生まれる。1966年東京大学文学部東洋史学科卒業。1970年東京大学大学院人文科学研究科修士(東洋史)修了。現在、東京都立大学名誉教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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