出版社内容情報
丸山眞男など日本政治に関する同時代分析の代表的業績を取り上げ、戦後政治学の歴史を現実を踏まえ描く。新装復刊。
戦後の社会科学は天皇制ファシズムの分析を出発点とし,現実政治的な問題関心から,50年代の保守・反動の動きを課題とした.本書は,日本政治に関する同時代分析の代表的業績を取り上げ,戦後政治学の歴史について具体的な日本の現実を踏まえて描く.
【著者紹介】
大嶽 秀夫
大嶽秀夫:京都大学名誉教授
内容説明
戦後政治学の古典を分析、日本社会の深層を照射する。名著の復刊シリーズ。
目次
第1部 天皇制ファシズムの諸相(占領改革のイデオロギー的背景―ハーバート・ノーマン;戦後政治学の出発点としての「超国家主義」分析―丸山真男;伝統的家族制度の法社会学的分析―川島武宜;天皇制国家のイデオロギーと政治構造の分析―石田雄;近代日本「精神構造」の民俗学的分析―神島二郎)
第2部 「逆コース」時代の政治とその背景(「逆コース」時代の政治学的体制分析―岡義武編『現代日本の政治過程』;「旧意識」の社会心理学的実証分析―「社会心理学研究会」の系譜;伝統的文化の背景をなす社会構造の分析―ロナルド・ドーア;選挙研究による「意識調査」―蝋山グループ(「選挙実態調査会」)
「地方自治への攻撃」の制作過程論的分析―河中二講
労働争議の実証分析―社研「労働争議研究会」の系譜
現代政治学の方法的基礎―政治学とはいかなる学問か)
著者等紹介
大嶽秀夫[オオタケヒデオ]
1943年岐阜県に生まれる。1966年京都大学法学部卒業。現在、同志社女子大学客員教授。京都大学名誉教授。東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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