人文知〈2〉死者との対話

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784130035026
  • NDC分類 002
  • Cコード C1300

出版社内容情報

時間を超え、様々な遺物から過去の記憶を読みとり、未来に引き継ぐものとしての人文知の意義を問い直す。【シリーズ最終回配本】

取り返しのつかない喪失を超えて,記憶を引きつぎ,死者をして語らしめる試みこそ人間の文化にほかならない.時間を超え,様々な遺物に刻まれた死者の声に真摯に向き合い,過去を読むという人文知の根本的務めに立ち戻り,また未来への中継者としての人文知の意義を問い直す.

序 「死者との対話」とは何か――バルトからシャトーブリアンへ(野崎 歓)

I 思考の根源
1 「死者」とはだれのことか――古代中国における死者の記憶を中心に(池澤 優/宗教学)
2 思考の痕跡としてのテクスト(下田正弘/インド哲学仏教学)
3 ヨーロッパ中世に響く死者の声 (小池寿子/美術史学 *国学院大学)

II 問題の現場
4 考古学から見た死と儀礼 (佐藤宏之/考古学)
5 聖なる宝物――天と地をつなぐモノ(秋山 聰/美術史学)
6 死者をめぐる歴史と物語――関東大震災を例として(鈴木 淳/日本史学)

III 前線の拡大
7 死者がよみがえる場所 (木下直之/文化資源学)
8 復活の夢と不死のユートピア――統計としての大量死を超えて(沼野充義/現代文芸論・スラヴ文学)
9 喪と再生の物語をめぐって (小野正嗣/作家・フランス文学 *立教大学)

あとがき(秋山 聰)

【著者紹介】
秋山 聰
秋山 聰:東京大学大学院人文社会系研究科教授

内容説明

時間を超え、様々な遺物から過去の記憶を読みとり、未来に引き継ぐものとして、人文知の意義を問い直す。

目次

「死者との対話」とは何か―バルトからシャトーブリアンへ
1 思考の根源(「死者」とはだれのことか―古代中国における死者の記憶を中心に;思考の痕跡としてのテクスト;ヨーロッパ中世に響く死者の声)
2 問題の現場(考古学から見た死と儀礼;聖なる宝物―天と地をつなぐモノ;死者をめぐる歴史と物語―関東大震災を例として)
3 前線の拡大(死者がよみがえる場所;復活の夢と不死のユートピア―統計としての大量死を超えて(ロシア・東欧文学の場合)
喪と再生の物語について)

著者等紹介

野崎歓[ノザキカン]
東京大学大学院人文社会系研究科教授

秋山聰[アキヤマアキラ]
東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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岡本正行

70
 最初の内、専門の学者さんがわかりやすく難しいことを議論しているのかと思った。難しいテーマではあるけど、死は誰にでも、いずれ来るものである。理解はしやすい。単に論理や学問だけではない、たいへん解り易く説明している。ヨーロッパの中世以降か、キリスト教や古代のオリエントなども含めて人類の死へ立ち向かい方、いすれは死なねばならぬ身としての歴史、墓碑銘や埋葬、遺体の保管などにも言及、死を悼むのは、人類でも今の現人類からだそうだ。早々方法が激減する減退、死への対応の在り方を考えさせられた。いい本、解り易い内容だった2024/04/04

つきもぐら

0
「たとえ自己の痕跡であっても、それは忘却のかなたにあり、たまたま出会う機会がなければ、ついにその存在に気がつくことはない。たとえ他者の痕跡であっても、テクストに刻まれた痕跡にふれることによって、その深い意味がとつぜんに閃くことがある。」 書き方を構築しようとすると、どうしても自分以外の人々の読み方を知らなければならない。人は言葉以外にも様々なものを「読んで」生活しているが、突き詰めていくと「死者が残した痕跡」に行き付く。今はなき人々が残したメッセージを解読する東大教授陣の論文集。第二章、第九章が熱い。2017/02/19

ばるび

0
哲学的な話はほぼなく、実証主義的な研究成果発表会みたいな。たのしい。2015/03/08

okhiro

0
死者と我々の関係に照明を当て、その関係が文化の基盤をなすことを人文知を介し明らかにし、死者との対話をいかに継承していくのかという9つの切り口で章立てされる。面白かったのは3章、4章、2章のあたり。ネアンデルタール人や現生人類の死生観、キリスト教における典礼用ストローの役割変遷は初めて知る内容で興味をかき立てられる。学者の方々のそれぞれの研究分野が垣間見れる知的な書物である。2024/03/30

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