出版社内容情報
東京大学のビジョン2020――現東大総長が語る、知の協創の世界拠点の理念と指針。グローバル化の進む現在,今後より良い社会をつくるために大学は何ができるのか.そのなかで東京大学はいかなる役割を果たすべきか.知の継承と最先端の研究を担う総合大学として,東京大学が直面する課題,それに立ち向かうために必要とされる哲学を,2015年より総長として東京大学改革を先導する著者が,自らの経験を交えつつ語る.
はじめに
序章 知の公共財としての大学
いまの世界をどう捉えているか
SNSの影響力―女子学生支援をめぐって
アメリカ大統領選挙に関する報道と社会システムの課題
研究の原動力と大学の未来
第1部学生時代から総長になるまで
第1章「知のプロフェッショナル」へ―初めの一歩
大学での勉強と駒場時代/迷った進路/学部生時代を振り返って/「出る杭を伸ばす」/
第2章 研究生活から大学総長へ
物理学の研究へ/講義から研究のヒントをつかむ/「廃棄物集め」からスタートした研究/研究室の立ち上げ―まずは掃除から/ベル研究所での共同研究/工学部から理学部へ/研究スペースの確保/動いてみて分かったこと/研究支援のありかたを改革/総長を務めようと思った動機
column 01光の研究と国際交流
column 02学生を育てる・伸ばす面白さ
第2部 東京大学総長として
第3章 大学を動かす―より良い社会を創るために
「東京大学ビジョン2020」/「知のプロフェッショナル」とは―教育/「タフな東大生」/日本の世界に対する貢献/女性の活躍、女子学生増加に向けて―運営?/働き方の文化を変える―運営?/国立大学法人化と基盤的経費―運営?/資金の有効活用―運営?/現場の教員人事の重要性―運営?/分野横断研究の進め方―研究?/研究時間の確保―研究?/若手研究者の雇用の安定化―研究?/東大の底力/世界の大学ランキングに必要な視点
column 3橋本進吉先生
column 4地震研究所と史料編纂所のコラボレーション
付録東京大学ビジョン2020
第4章 「産学協創」―社会とどう向き合うか
新しい経済活動のあり方を提案する/産業競争力強化と大学改革への期待/「産学連携」から「産学協創」へ/「産学協創」に向けての改革/企業との連携/東大発のベンチャー/人文学・社会科学系の知を活かす/スポーツ先端科学研究拠点の例/終章東大のビジョンから社会のビジョンへ/目指すべき社会ビジョン/Society 5.0と超スマート社会/大学マネジメントの新たな形/東大の役割/次世代に伝えたいこと―「東大3.0」を生きる
対談五神真・東大総長、山極寿一・京大総長と大いに語る
五神 真[ゴノカミ マコト]
五神 真
五神 真:東京大学総長
内容説明
より良い社会をつくるために、大学は何ができるのか。知の協創の世界拠点を目指して。
目次
知の公共財としての大学
1部 学生時代から総長になるまで(「知のプロフェッショナル」へ―初めの一歩;研究生活から大学総長へ)
2部 東京大学総長として(大学を動かす―より良い社会を創るために;「産学協創」―社会とどう向き合うか)
東大のビジョンから社会のビジョンへ
対談 五神真・東大総長、山極寿一・京大総長と大いに語る
著者等紹介
五神真[ゴノカミマコト]
1957年生まれ。1980年東京大学理学部物理学科卒業。1983年東京大学理学部物理学教室助手。1985年理学博士(東京大学)。1988年東京大学工学部物理工学科講師。1990年同助教授。1998年東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授。2010年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。2014年東京大学大学院理学系研究科長・理学部長。2015年第30代東京大学総長。専門分野は光量子物理学。学外の主な役職:未来投資会議議員、中央教育審議会委員、科学技術・学術審議会委員、産業構造審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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