出版社内容情報
戦争とは何なのか.平和をどう定義するのか.本書は,冷戦終結以降も依然として人類の直面する最大の難問である戦争と平和が,19世紀末から現在に至るまでどのように捉えられてきたのかを明らかにする.初版刊行以降の国際関係の変化を踏まえた考察を増補.
内容説明
人類はどう戦争と向き合い、平和を模索してきたのか。二十世紀最大のアポリアに挑戦する。
目次
第1章 戦争と平和
第2章 世界大戦への道
第3章 米ソ日の登場
第4章 1920年代の平和思想
第5章 平和論の崩壊
第6章 権力構造への回帰
第7章 冷たい戦争
第8章 民族解放という名の戦争
第9章 非政府組織と国際社会
終章 グローバル化時代の平和の探求
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっぴー
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タイトル通り二十世紀の戦争と平和概念の移り変わりを追った本。すごく論理的に書かれてて構成を追いやすいし、文章がまとまってる。2014/11/19
とむ
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「戦争」「平和」それぞれの観念は時代とともに変化してきた。その2つは正反対のものではなく、思想が複雑に絡み合って現代に至っている。たとえば、「平和なんて戦争の準備期間にすぎない」という考えや、「戦争は平和のためにある」という価値観は、「戦争」「平和」の反義性が自明でないことを示している。この2つの言葉を、武力行使の有無のみをみて対義語だとみなしていては、戦争と平和について深く掘り下げることはできない。平和について本気で考えたい方には是非読んでほしい一冊。2013/11/08
まごころ
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20世紀における戦争・平和に関する思想の移り変わりを非常に分かりやすく説明している。理系の方でも読みやすいと思う。2011/11/16