東京大学本郷キャンパス―140年の歴史をたどる

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東京大学本郷キャンパス―140年の歴史をたどる

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  • サイズ B5判/ページ数 199p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784130013505
  • NDC分類 377.28
  • Cコード C1000

出版社内容情報

東京大学本郷キャンパスはいかにしてつくられたか.どのような経緯で本郷が選ばれ,なぜ安田講堂は現在地にあるのか――.東京大学が創設されてから現在にいたる,キャンパス140年のあゆみを,20世紀初頭の古写真や数々の建設資料等,貴重な史料をもとにたどる.

はじめに

東京大学キャンパスマップ

東京大学の沿革



第1章 先史・江戸時代の本郷

1 本郷キャンパスの自然地形

2 先史時代のキャンパス――2万数千年前の痕跡

3 江戸時代のキャンパス――発掘調査による全体像

4 江戸藩邸の土地造成と三四郎池

5 加賀藩上屋敷――屋敷絵図をみる

6 将軍の御成と藩邸の大改変

7 育徳園――加賀藩邸の遺産?

8 大名屋敷の行方――加賀藩邸の遺産?

本郷キャンパスの発掘調査地点



第2章 大学成立期のキャンパス

1 昌平坂学問所から大学へ

2 開成学校――東大の前身? 洋学教育機関

3 医学所――東大の前身? 医学教育機関

4 実現しなかった上野構想――校地の選定?

5 本郷移転までの紆余曲折――校地の選定?

6 東京医学校の本郷移転

7 東京医学校本部――黎明期のキャンパス唯一の現存建物

8 神田錦町の東京大学と予備門

9 工部大学校――近代工業技術の教育機関

10 外国人教師たちの本郷

11 キャンパス回想――モース,ベルツ,入澤達吉,馬場孤蝶,ケーベル

「明治4年東京大絵図」にみる東大の前身校



第3章 本郷キャンパスの成立

1 ジョサイア・コンドルによる東京大学設計図

2 帝国大学の誕生――各所から本郷へ,キャンパス成立へ

3 法文科大学校舎――最初の煉瓦校舎

4 工科大学本館――辰野金吾の最初期の作品

5 理科大学――文部省技師・山口半六設計の建築

6 図書館と講堂――キャンパス内共建物の建設

7 農科大学――駒場キャンパスの前身

8 医科大学校舎――病室と教室の止むことのない増築

9 文部省営繕課――山口半六と久留正道

10 明治天皇の卒業式初行幸

11 赤門――東京大学の「顔」

12 キャンパス近代化の空間装置――門・広場・街路

写真帖『東京帝国大学』

13 三四郎が歩く――小説に描かれた風景

14 漱石と?外が目にした本郷界隈

15 銅像――キャンパスに点在する肖像彫刻

1886(明治19)年のキャンパス



第4章 本郷キャンパスの整備と拡充

1 大講堂と銀杏並木――キャンパスの主軸の形成

2 濱尾新土木総長のキャンパス整備

3 キャンパスに中心――総長室と本部の変遷

4 東京大学の卒業式と式場

5 懐徳館――前田侯爵の邸宅

6 東京帝国大学営繕課――キャンパス整備の学内組織

7 内田祥三と内田スクール――営繕課の役割

8 キャンパスに継承される軸線――震災前の拡張計画

9 大講堂の計画

10 大講堂の壁画

 1897(明治30)年のキャンパス



第5章 内田ゴシックの本郷キャンパス

1 関東大震災による被災状況

2 大震災からの復興・再建計画――恒久的な再建整備へ

3 内田祥三の信念――全体計画の実践

4 内田ゴシック――スクラッチ・タイルを用いた様式の誕生

5 図書館の再建――震災復興の象徴

6 図書館と戦没者追悼――消された戦争の記憶

7 恵まれた運動施設

8 病院を装飾する――1930年代の病院像の証言者

9 農学部の移転――本郷での総合大学成立へ

 1923(大正12)年のキャンパス

第6章 戦後・高度成長期のキャンパス再開発

1 図書館団地――新制東京大学の出発

2 キャンパス計画の誕生――「本郷キャンパス利用計画」の策定

3 モダニズム建築の実験

4 東大紛争と安田講堂前広場

5 学内埋蔵文化財発掘調査の始まり

6 広場と軸線の建築――空間的文脈の創造的発見

7 内田ゴシックへの増築――法文1号館・2号館,工学部1号館・2号館・6号館

8 工学部の再開発計画――全学再開発の嚆矢

9 三極構造のキャンパス――本郷・駒場・柏

10 本郷キャンパスの再開発計画――「本郷地区キャンパス再開発・利用計画要綱」の策定

11 キャンパス内の現代建築――建築家たちの実験

12 有形遺産の意識と制度化

13 戦後の病院地区

 1936(昭和11)年のキャンパス



第7章 新しい本郷キャンパスへ

1 国立大学法人化と建設ラッシュ――キャンパスの景観変貌

2 オープンスペースの開放――外部空間の転換点

3 目指すべきキャンパスの質――キャンパス計画要綱の改正

4 内田ゴシックの保存と復元

5 安田講堂の大改修――新しい文化財の姿の模索

6 図書館前広場――歴史的価値の継承

7 育徳園の価値――本郷最古の場所

8 懐徳館庭園――名勝指定そして今後の活用へ

 1987(昭和62)年のキャンパス



おわりに

東京大学本郷キャンパス関連年表

参考文献

索引(人物/建造物等)











■執筆者

本書執筆者

*印は,東京大学キャンパス計画室員・事務局員(元/現)



出口 敦*

東京大学大学院新領域創成科学研究科教授.東京大学キャンパス計画室長.専門は,アーバンデザイン学,都市計画学,景観計画.編著に『アジアの都市共生――21世紀の成長する都市を探求する』(九州大学出版会,2005年)がある.



西村幸夫*

神戸芸術工科大学教授.東京大学名誉教授.専門は都市計画,都市景観計画,都市デザイン.著書に,『県都物語――47都心空間の近代をあるく』(有斐閣,2018年),『都市保全計画――歴史・文化・自然を活かしたまちづくり』(東京大学出版会,2004年)がある.



藤井恵介*

東京藝術大学客員教授.東京大学名誉教授.専門は建築史,文化財保存.著書に,『建築の歴史』(共著,中央公論新社,2006年),『密教建築空間論』(中央公論美術出版,1998年)がある.



木下直之*

東京大学大学院人文社会系研究科教授.静岡県立美術館館長.専門は文化資源学,近代日本美術史.著書に,『近くても遠い場所――一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ』(晶文社,2016年),『銅像時代――もうひとつの日本彫刻史』(岩波書店,2014年)がある.



森 朋子*

札幌市立大学デザイン学部准教授.前職は東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻助教.専門は都市計画.



尾? 信*

松山アーバンデザインセンターディレクター.愛媛大学講師.芝浦工業大学非常勤講師.前職の東京大学助教時にキャンパス計画を担当.専門は都市・地域計画,景観学,まちづくり.



堀内秀樹*

東京大学埋蔵文化財調査室准教授.専門は近世考古学,陶磁器.編著に『赤門――溶姫御殿から東京大学へ』(共編,東京大学出版会,2017年),『中近世陶磁器の考古学』第2巻(佐々木達夫編,雄山閣,2016年)がある.



中井 祐*

東京大学大学院工学系研究科教授.専門は景観論,土木デザイン.著書に『近代日本の橋梁デザイン思想――三人のエンジニアの生涯と仕事』(東京大学出版会,2005年),『風景の思想』(共編,学芸出版社,2012年)がある.



加藤道夫*

東京大学大学院総合文化研究科教授.専門は建築図学,建築デザイン,特にル・コルビュジエの絵画・建築・都市に関心がある.著書に『総合芸術家ル・コルビュジエの誕生――評論家・画家・建築家』(丸善出版,2012年),『ル・コルビュジエ――建築図が語る空間と時間』(丸善出版,2011年)がある.



千葉 学*

東京大学大学院工学系研究科教授.建築家.専門は建築設計・都市空間デザイン.著書に『人の集まり方をデザインする』(王国社,2015年),『Rule of the site――そこにしかない形式』(TOTO出版,2006年)がある.



川添善行*

東京大学生産技術研究所准教授.建築家.専門は,建築設計・風景論.著作に『空間にこめられた意思をたどる(私たちのデザイン3)』(共編,藝術学舎,2014年),『GS群団底力編 このまちに生きる――成功するまちづくりと地域再生力』(共編,彰国社,2013年),建築作品に「東京大学総合図書館別館」(2017年),「変なホテル」(2015年)等がある.



角田真弓

東京大学大学院工学系研究科技術専門職員.専門は日本建築史,近代建築学史.編著に『建築の歴史・様式・社会』(共著,中央公論美術出版,2018年),『関野貞アジア踏査』(共編,東京大学出版会,2005年)がある.



木内俊彦

東京大学大学院工学系研究科特任研究員.専門は建築意匠論,建築設計.編著に『T_ADS TEXTS 02 もがく建築家,理論を考える』(東京大学出版会,2017年),『T_ADS TEXTS 01 これからの建築理論』(東京大学出版会,2014年)がある.



成瀬晃司

東京大学埋蔵文化財調査室助教.専門は近世考古学.著書に,『赤門――溶姫御殿から東京大学へ』(堀内秀樹・西秋良宏編,東京大学出版会,2017年),『事典 江戸の暮らしの考古学』(古泉弘編,吉川弘文館,2013年)がある.



原 祐一

東京大学埋蔵文化財調査室助手.専門は近世考古学,近代考古学.



大成可乃

東京大学埋蔵文化財調査室助手.専門は近世考古学.



追川吉生

東京大学埋蔵文化財調査室助手.専門は近世考古学.著書に『江戸のなりたち1 .江戸城・大名屋敷』(新泉社,2006年),『江戸のミクロコスモス・加賀藩江戸屋敷』(新泉社,2004年)がある.



香取祐一

東京大学埋蔵文化財調査室教務補佐員.専門は地理情報.



小川祐司

東京大学埋蔵文化財調査室教務補佐員.専門は近世考古学.著書に『赤門――溶姫御殿から東京大学へ』(堀内秀樹・西秋良宏編,東京大学出版会,2017年)がある.


東京大学キャンパス計画室[トウキョウダイガクキャンパスケイカクシツ]
編集

内容説明

建築物とキャンパスの成り立ちからみる東大案内。本郷の地はどのように選ばれ、なぜ安田講堂は現在地にあるのか。東京大学が創設されてから現在にいたるキャンパス形成の140年を、20世紀初頭の古写真等をはじめ、数々の貴重な史料でたどる。

目次

第1章 先史・江戸時代の本郷
第2章 大学成立期のキャンパス
第3章 本郷キャンパスの成立
第4章 本郷キャンパスの整備と拡充
第5章 内田ゴシックの本郷キャンパス
第6章 戦後・高度成長期のキャンパス再開発
第7章 新しい本郷キャンパスへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

千恵蔵

3
10年前まで東大正門前に住んでいた。安田講堂の背後に理学部の高層ビルが建ち、よくない景観だと思っていた。これは国立大学法人化が絡んでの結果らしい。加賀藩前田邸の大名屋敷の最後の生き残りが、工学部の家屋燃焼実験により公開処分された姿は確かに「無惨」の一語に尽きる。2018/08/09

アヤ

0
キャンパスの説明とともに、東大の歴史を読み取れます。キャンパス全体図を見ると、〇〇学部は〇号館など、東大小説を読むときにイメージしやすいです。2023/04/02

かんな

0
「藤むら」は(´・ω・?とっくに閉まっていた。2018/08/29

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