中公選書<br> 「感染」の社会史―科学と呪術のヨーロッパ近代

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中公選書
「感染」の社会史―科学と呪術のヨーロッパ近代

  • 村上 宏昭【著】
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  • 中央公論新社(2021/11発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121101211
  • NDC分類 230.6
  • Cコード C1322

出版社内容情報

コレラなどの疫病が「感染」するものと認識されてから、たかだか一五〇年ほどにすぎない。だが病気をもたらす不可視の微生物への恐怖と不安は、呪術的思考と絡み合いながら、人と人とのつながりや社会のあり方を一変させた。それは効果的な感染予防の福音を伝えた一方で、ジェノサイドを招く火種ともなった。本書は十九世紀末の「細菌学革命」にまつわる光と影、その後のヨーロッパ世界の激動を、臨場感溢れる多数の図版と共に追う。

内容説明

コレラなどの疫病が「感染」するものと認識されてから、たかだか一五〇年ほどにすぎない。だが病気をもたらす不可視の微生物への恐怖と不安は、呪術的思考と絡み合いながら、人と人とのつながりや社会のあり方を一変させた。それは効果的な感染予防の福音を伝えた一方で、ジェノサイドを招く火種ともなった。本書は十九世紀末の「細菌学革命」にまつわる光と影、その後のヨーロッパ世界の激動を、臨場感溢れる多数の図版と共に追う。

目次

序章 不浄の想像界
第1章 コレラの世紀―細菌学以前の疫病
第2章 細菌学革命―病気観の転換
第3章 「見えざる敵」の乱痴気―革命の代償
第4章 衛生博覧会―啓蒙のスペクタクル
第5章 戦争と感染症―病気を運ぶ兵士の身体
終章 「感染」のホロコースト

著者等紹介

村上宏昭[ムラカミヒロアキ]
1977年山口県生まれ。2009年関西大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、ベルリン自由大学フリードリヒ・マイネッケ研究所招聘研究員を経て、2013年より筑波大学人文社会系助教(専攻・ドイツ現代史)。著書に『世代の歴史社会学―近代ドイツの教養・福祉・戦争』(昭和堂、2012年、日本ドイツ学会奨励賞受賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようへい

7
『鹿の王』の続編へ弾みをつけるべく手にした本書。なぜなら、続編の主人公はヴァンさんではなくホッサルくんだというではないですか。あの子、あんまり好かんのよ。…しかし、続編が感染症の話ではないという事をこの時はまだ知る由もなかった。伝染病の原因が瘴気だと信じる大衆の意識を変えるのは難しかった。そこで政府は「衛生博覧会」を開催する。病気の恐ろしさと合わせて原因や対策を伝え、人々を啓蒙した。その活動は日本にも伝わる。グロテスクでエロティックな見世物として。ようこそ荒俣宏ワールドへ。という部分が面白かったです。2022/03/04

氷柱

5
800作目。12月25日から。濃密な内容ではあったけれど、あとがきにもあった通りこの分野の歴史をしっかり紐解こうと思ったらさらに多くの紙面を割かなけばならず、そうなって来ると読み手としては収拾が付かないところへと誘われてしまうだろう。そういったことからもそれ程までに底知れぬ分野であることが容易に推測される。タイムリーな話題であり同じジャンルの作品が飽和状態にあるけれど、切り取り方や線引きが上手い分、わかりやすくもあり、かつほど良い深さまで導いてくれる良書となっている。読み物としても十分に面白い。2021/12/26

ジャック天野

1
第4章 衛生博覧会 が面白かった。 1851年から1940年は博覧会の時代とのこと。 当時の博覧会の様子がわかり楽しい章で、 行ってみたいなぁ〜と思いました。 2025年の大阪万博も楽しみ^_^ 2022/03/08

Oltmk

1
躍進を果たした近代ドイツにおいてコレラなどの感染病が猛威を振るった中で、ドイツ人たちはどのような取り組みを行った書籍だが19~20世紀の人間たちでさえも前近代の呪術的思考が纏わりついていた事が理解でき、未来人からしたら今を生きている我々でさえも呪術的人間と思われるのだろうなと思った。終章においてどれだけ科学・倫理などが発展しても、排除的・呪術的思考などを取り除く事は出来ず第二次世界大戦のホロコーストに繋がったという締め括りは本書の終わりを告げるのに相応しかったと思う。2022/02/14

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