中公新書<br> 日本の航空産業―国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制

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中公新書
日本の航空産業―国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025883
  • NDC分類 538.09
  • Cコード C1265

出版社内容情報

ずいぶん身近になった空の旅。それを支えているのはどんな人たちだろうか。大競争時代のエアライン、スペースジェットをはじめ熾烈な開発競争を繰り広げる完成機メーカー、インバウンドの受け皿として利便性の拡大を図る空港、そして何よりも安全を求める整備や管制等、航空関連の業種の現状と課題を幅広く概説するとともに、今後の日本のモノづくりの指針を示す。東京大学工学部の人気講義をもとに書籍化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

84
著者は運輸官僚として航空政策に携わった後、東大特任教授に。大学院の講義「航空技術・政策・産業特論」をベースに航空の歴史から航空機産業、エアライン、空港運営、航空管制まで広範囲に論ずる。YS-11以来、半世紀ぶりに日本が挑んでいるMRJ(三菱リージョナルジェット)開発の実情など興味深いが、他の部分は”教科書”的で余り面白くなかった。エピソードなど交えた物語的なものを期待したが、そもそも趣旨が違ったよう。完成機メーカーが二社(ボーイングとエアバス)に集約される必然性にはなるほど。リージョナルの市場ではどうか?2020/05/08

skunk_c

47
小学生の頃は将来航空機設計に携わりたいとの夢を持ち、また従兄が当時YS-11の製造にかかわっていたこともあって、航空への興味は極めて高かった(雑誌『航空ファン』は10年位毎号買ってた)ので、最近の民間航空全体を俯瞰するのには手頃な本と思った。が、書中のコラムにも「歴史を知る重要性」とあるのに、かつてのメーカーで国策会社の日本航空機製造の顛末に殆ど触れられていないのが残念。また民間に絞られているが、軍用との関係がこれまた殆どないのは不可思議な印象。一方観光や経済、経営など「裾野」を視野に入れているのは良い。2020/06/25

モリータ

13
◆2020年4月刊。著者は国土省(旧運輸省)官僚で鉄道局・航空局ほか地方自治体の観光局・運輸局なども歴任し、空港地区整備、空港間連携、観光地域づくり、運輸安全・危機管理等に携わる。また東京大学公共政策大学院ほかの特任教授も務める。本書は東大で筆者が担当する「航空に関する産学官の第一線の方々から最新の話を伺う」講義(「航空技術・政策・産業特論」)を土台としたもの。◆航空発展史、日本の航空機産業の状況のほか、エアライン・空港・管制、整備のあり方、日本の挑戦と今後、航空(機)産業のビジネス的側面などを詳述。2021/02/17

オサム兄ぃ

12
精神年齢の成長が不十分なためか、乗物の話が大好きだ。乗る、撮る、送る(廃番になる特急列車の葬送に群れ集う)など好きにもいろいろあるけれど、小生は歴史・地理・経済など乗物と社会との関りに関心が強い。というわけで大好物の飛行機と、それを支える航空産業を概説している本が楽しくないはずはない。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の講義「航空技術・政策・産業特論」という、とっても敷居が高くて難しそうな授業をもとにしているが、専門課程における「教養」を身に着ける場、といった魅力がある。2020/05/13

雲をみるひと

10
日本の航空関連産業について、航空機製造、エアライン、空港運営などの産業別に章仕立てでまとめたもの。特に目新しい視点、情報はないと思うが、よくまとまっており分かりやすい。2020/06/04

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