出版社内容情報
巨大な支持母体・創価学会を背後に持つ特異な政党公明党。創共協定、自公連立など半世紀の紆余曲折を辿り、その構造にメスを入れる。
内容説明
国政選挙で常に700万票以上を獲得、強固な政治勢力である公明党。結党当初は、仏法民主主義など独自の主張をしたが、言論出版妨害事件を契機に方向転換する。1990年代には非自民連立政権、反自民の新進党にも参加した。だが99年に自民党の連立政権に参画。以後、右傾化を強める自民党に反発しつつも、歩みを一にする。本書は、巨大な支持母体・創価学会を背景に持つ特異な政党の軌跡を辿り、その構造にメスを入れる。
目次
序章 五〇年目の苦悶
第1章 嫌われた新興宗教―敗戦~一九五〇年代
第2章 結党―創価学会の政界進出
第3章 言論出版妨害事件―一九七〇年という転機
第4章 中国への熱い思いと日米安保体制
第5章 共産党、そして自民党への接近―権力を追い求めて
第6章 非自民連立政権、新進党の失敗―一九八九~九七年
第7章 現代の宗教戦争―公明党・創価学会への陰湿な追及
第8章 自自公から自公連立政権―一九九七~九九年
第9章 タカ派の台頭、後退する主張―自公連立の変容
第10章 特殊な「選挙協力」連立政権―二〇〇九年~
終章 内部構造と未来―変質する基盤、創価学会との距離
著者等紹介
薬師寺克行[ヤクシジカツユキ]
1955(昭和30)年岡山県生まれ。79年東京大学文学部卒業、朝日新聞社入社。主に政治部で国内政治や日本外交を担当。論説委員、月刊誌『論座』編集長、政治部長、編集委員などを経て、2011年に退社し東洋大学社会学部教授。専門は現代政治論、政治過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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