中公新書
プロ野球復興史―マッカーサーから長嶋4三振まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021601
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C1275

内容説明

第二次世界大戦という戦乱を乗り越え、プロ野球の復興はGHQが乗り込んでくるのとほぼ同時に始まった。食糧や宿にも事欠くなかでの連戦。二リーグ制移行をめぐって繰り広げられる、球団の離合集散と果てなき選手引き抜き合戦。そして時代は川上、大下、杉下、金田から中西、豊田、稲尾ら“野武士”たちを経て、村山、長嶋、王などスター選手が大活躍する一大黄金期を迎えた―。新資料と新証言による、日本野球史の決定版。

目次

1 飢餓の焦土―昭和二〇~二三年(疲労困憊の国民に野球を;魔法使って大リーグを甲子園へ;戦後一年、早くも公式戦;甲子園に春が来た!存分に打て)
2 混沌と熱狂―昭和二三~二四年(生まれては消えるプロ球団;ホームラン時代到来;球団増やし、将来は二リーグを;プロ野球界は疑心暗鬼)
3 分裂と不信―昭和24~25年(時の勢い、まさかの二リーグ;「目には目」の両リーグ;無政府状態続くプロ球界;社会一般の信用を失墜)
4 怨念・再編―昭和二五~三三年(球界揺るがす除名脱退騒ぎ;メジャー来日で異次元体験;巨人、西鉄を倒した魂の二二四八球;長嶋入団と二リーグの令名)

著者等紹介

山室寛之[ヤマムロヒロユキ]
1941年(昭和16年)、北京に生まれる。九州大学卒業後、読売新聞社入社。同社社会部長、読売新聞西部本社編集局長、東京巨人軍球団代表、読売ゴルフ社長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

5
終戦から長嶋茂雄登場の十数年間の話ではあるけど、二リーグ分裂に選手引き抜き騒動、チームの目まぐるしい統廃合と黎明期特有のゴタゴタが凄い。2019/09/23

雲をみるひと

5
隆盛を誇るプロ野球の戦後復興期の興亡史。プロ野球は戦前からあるが、戦争による大きな環境変化は、戦後の再開を1から開始することに匹敵するものとしたようで、新組織の立ち上げや新分野の開始にも参考になりそうな内容。長嶋、王の登場が本の売り上げに関係するのかもしれないが、内容を鑑みるにリーグ分裂期とその後のチーム統合までを対象にしてもよかったかと思う。2019/02/06

鈴木貴博

2
終戦後間もなく様々に上がった野球復興の狼煙に始まり、東西対抗、リーグ戦の復活、球団増加と二リーグ分裂、新規参入と撤退・統合、秩序なき選手争奪・引抜き戦、ルール・体制の整備、読売第二次黄金時代、西鉄黄金時代そして長嶋入団と草創期を支えた川上、藤村、小鶴、西沢の引退まで。プロ野球の戦後復興史。そのムチャクチャぶりとともにヒーローたちの活躍を改めて知るとともに、良くも悪くも、今に至るもこの時の影響を抱えている今のプロ野球界にも思いが至る。2020/02/22

2
プロ野球から見た戦後。あの混沌とした時代においてはやはりプロ野球も驚くほどの混迷をしていて、今のシステマチックなプロ野球によくぞなったものだ、と感心した。もし、日本を占領したのがアメリカではなく欧州だったら、おそらく野球ではなく、サッカーが戦後の人気スポーツになったのだろう。それだけGHQが日本人のスポーツにも首を突っ込んでいたことを知ることができた。2014/07/26

みんさね 

2
戦後の混乱時と二リーグ分裂の経緯。以前 地元の名士 豊田泰光さんの講演を聞いた時、とんでもない時代に野球やってたんだなぁ、と思った。球団設立、入団交渉、とんでもないもんなぁ。2012/06/07

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