任侠浴場

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  • サイズ 46判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120051012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「おう、アニキいるかい」ある日、事務所の外から前触れなく聞こえた不穏な声。日村が扉を開けると、案の定、そこには組長の阿岐本と兄弟分の盃を交わした永神の姿が。永神は阿岐本に潰れかけた銭湯の再建話を持ち込むが……。
お待たせしました! お馴染み「任侠」シリーズ第4弾!

今野敏[コンノビン]
著・文・その他

内容説明

東京のとある町に事務所を構えるヤクザの親分・阿岐本雄蔵は、困った人をほっとけない上、文化事業好きな性格が困りもの。そのせいで組員たちは、これまで出版社、高校、病院などの経営再建に携わる羽目になってきた。今度の舞台は赤坂の路地裏にある古びた銭湯!世の中どんどん世知辛くなって、ヤクザ稼業も楽じゃないが、阿岐本、代貸・日村はじめ個性的な面々は、銭湯にお客を取り戻すことができるのか!?

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞及び日本推理作家協会賞、17年には「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

418
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家ですが、任侠シリーズは、初読です。本書は、経営再建任侠人情コメディでした。マル暴甘糟まで登場するとは思いませんでした。今野敏氏、作家生活40周年おめでとうございます! https://hon.booklog.jp/report/konno-201801312018/08/28

absinthe

321
シリーズだったと知らずに読了。昔気質のヤクザの親分がうらびれた銭湯を立て直そうと奮闘する話。ストーリはーシンプルに一本道をそのまま進み、わかりやすいのですっと頭に入ってくる。大きな謎もひねりも無いが退屈させないのはこの親分さまの人柄と哲学だ。登場人物はどれも真面目なので、主人公がヤクザである必然性に疑問を持ったが最後にナルホドと納得。今の銭湯やらその組合、維持しようとする自治体との確執なども明かされ、読んで損は無い一冊。シリーズ全部、読んでみよっと。 2019/05/24

R

211
ヤクザ屋さんが、銭湯の再建に取り組むという一風変わった物語でした。連作シリーズの一遍だったようで、ほか作品を知らないものの、所帯の小さい組事務所が、シノギなのか、退屈しのぎなのか、世間様のお役に立とうと酔狂な取り組みが進む。人情話と、仕事における調整という、とても大切な分野をヤクザ屋さんは生業にしているのだと、改めて思い知るような内容でした。ことの善悪はさておき、仕事の進め方、丁寧で迅速というのは、どこの世界でも求められるものだと改めて思い知りました。2019/01/15

193
魅力的なキャラ達が微笑ましく一気読み。仕事と休みのメリハリや、躾、家族との向き合い方等、人生について勉強した気になる2019/04/28

ゆのん

190
【任侠シリーズ4作目】今回の舞台は銭湯。代貸の日村同様、銭湯には興味を示さないのでは…と思っていたが、なるほど、日本の文化を守るという感覚で立て直しに着手。個人的には4作目が1番面白かったが、立て直しにもう少し悪戦苦闘して欲しかった気もする。次は『甘糟さん』のシリーズを読もうと思う。442019/02/08

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