アジア二都物語―シンガポールと香港

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038884
  • NDC分類 223.999
  • Cコード C0022

出版社内容情報

イギリスの植民地として出発し、現在も繁栄を誇るシンガポールと香港。アジアとヨーロッパの顔を持つ、二都の歴史と魅力を描く。

内容説明

シンガポールと香港は、ともに19世紀前半にイギリスの植民地として出発し、現在ではアジアで最も近代化した都市として繁栄している。アジアの顔とヨーロッパの顔をあわせもつユニークな都市はどのようにして生まれ、発展してきたのか。二つの都市の歴史をたどり、その新たな魅力を紹介する。

目次

序章 シンガポールと香港を歩く
第1章 アジア都市の諸相
第2章 イギリスの時代
第3章 クーリーと貿易商人の時代
第4章 幕間劇の時代
第5章 企業家の時代
第6章 中間層の時代
第7章 これからの時代
終章 グローバル化のなかのシンガポールと香港

著者等紹介

岩崎育夫[イワサキイクオ]
1949年(昭和24年)、長野県に生まれる。立教大学文学部卒業。アジア経済研究所地域研究第1部主任研究員などを経て、拓殖大学国際学部教授。専攻、東アジア・東南アジアの政治発展論。著書に、『華人資本の政治経済学』(東洋経済新報社、第10回アジア太平洋賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mura_海竜

18
thayamiさんのレビューで本書を知る。ありがとうございます。内容濃く、結構時間がかかった。図書館本なので付箋だらけ。イギリス植民地であった二都。中国との貿易の中継地・自由貿易港として始まる。2回のアヘン戦争、日本の軍事行為の後、独立。独立は歴史の流れでイギリスは容認派。一時、シンガポールはマレーシアの12番目の州だったのが意外。二都は似通っているところが多いが異なる点も挙げている。独立後は工業化で後に金融へも。一人当たりの国民所得は日本についで2位と3位。⇒2013/06/08

Willie the Wildcat

18
現在住むシンガポール、そしてここ2ヶ月の間に度々出張していた香港。自然地理学、歴史学、文化人類学、そして経済史学での対比。経済発展における移民と外資、異なる源泉を辿る軌跡が興味深い。私自身のビジネス経験では、(良い意味での)自己主張の強さと向上心が、共通項と感じる。印象に残る差異は、”タクシー”!?一方、歴史の観点では、(主題ではないとはいえ)もう少し掘り下げて欲しかった気もする。蛇足だが、MRTは同じ略称だと勘違いしていた・・・。(汗)2013/05/16

takuchan

2
イギリスを「父」、中国を「母」とし、シンガポールを「姉」、香港を「妹」と例える章が面白い。父離れ、妹に対する嫉妬などわかりやすく理解できた。二都に対して日本が過去に行った残虐な行為も目を背けてはならないことを痛感。2013/11/25

のぞみ

2
英国に招かれ、アヘンによって成長し、資本の力で進化しながら、未だ発展をやめない。この二つの都市はいつ振り返るのか。2011/03/05

みどり

1
ところどころ、香港で受けていた都市学の授業を思いだし懐かしくなる。加えて、まだ訪れたことがないシンガポールへの関心も高まった。共にイギリス統治の歴史や単一機能都市であるなど共通点がある一方、帰属/独立や文化の有無など異なる点があることもわかった。2012/06/20

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